さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

弱さの集まるところ

2012年05月18日 08時56分45秒 | Web log
TAFE(Technical and Further Education)での授業もあと残り一ヶ月少しとなりました。

あっという間でしたね。

アサインメント(課題)の提出も軌道に乗り始めて、気分的にもちょっと落ち着いてきました。

で、時の経過と共に、クラスメートという意識も少しずつ芽生え始めて、
今度一緒にご飯を食べにいく約束をしたり、たわいもない会話をするようになって
見えてきたことがあります。

1人は モンテネグロ出身、ディスレクシア(難読症)を持つ。18歳で両親が離婚。母親と共にオーストラリアへ。
1人は ADD
シングルマザーが4人。
シングルファーザーが1人。前妻は双極性障害(躁鬱病)で子育てができないので、彼が1人で育てている。
もう1人の男性は離婚経験者。子供は母親が面倒を見ている。
政情不安定な国から移民としてやってきて、仕事を見つけるのに苦労している人もいるし、
生活保護のようなものをもらっている人もいる。

ということで、何らかの苦労を背負いながら、頑張っている人たちです。

ふとしたときに ポツリ、ポツリと置かれた状況を話してくれるのですが、そのとき初めて
「 あぁ、そうだったのかぁ 」と思い、少しだけその人に近づけたような気持ちになります。

話変わって。

クラス全体のプロジェクトとして、オンラインのレシピブックを作成中なのですが、
そこでもまぁ、色々ありまして。一対一となると、本音が炸裂します。

クラスメートの悪口が主で 「あの人 好きじゃない」「あいつは身勝手だ」「何もしない」
「協力的でない」「フレンドリーじゃない」「誰とも仲良くしようとしない」「いつも反発する」
「あいつのおかげで話がまとまらない」など話すことが多く、それはそれで私は 「 うん、うん 」
と聞きます。

それじゃ話が先に進まないので、

私が 「 でも ○○は、かくかくしかじかの問題があって ××はできないけれど、△△はできるから、
○○ができそうな役割を与えれば、なんとかこなすんじゃないの?」と言ってみても、大抵の場合
「 あぁ、そうだね 」という同調よりも、「あいつはダメだ」という切り捨ての方向に行くんですね。

で、本人の前でも半分冗談のような、皮肉のような言い方で こき下ろしたりして、私としては
『 それはないんじゃないの? 』と思います。

でも、まぁ 所詮 人間ですしね。

で、講師の先生方の対応が興味深いのです。

批判せず、悲観的にならず、チャンスがあれば褒める。生徒を指摘しなければいけないときも、かならず
ユーモアで包む。そして 余計なことは言わず、黙って様子を見守る。

懐の深さ、広さのようなものを 感じるのでありました。

署名

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