さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

オーストラリアの介護制度

2014年07月24日 12時48分51秒 | Web log
子供たちの学校もTerm3が始まって、あと2タームで今年も終わるんだなぁと実感。

パースの年間の平均気温の変化を調べたら、7月が一番寒い月のようで、8月から
徐々に暖かくなるようです。

さて、先日車を運転していたら、ラジオから My Aged Care のコマーシャルが
流れてきました。政府が流しているコマーシャルです。

国が主体となって、在宅&コミュニティケアを推進しようとしているのがよくわかります。

その名も「Home and Community Care」

Home and Community Careという事業は、60歳以上の人(アボリジニーの人は50歳以上)でまだ自宅に住んでいる人、
ケアがあればなんとか生活できるけれど、ケアがなければ老人施設にいかなければならないかもしれない人に
どんなサービスが政府から提供されているのか、どれくらい個人負担をしなければいけないのかがわかるように
なっているようです。

それ以外にも、老人施設に入居することについての説明や家族介護者へのケア(どんなサービスが受けられるかなど)
も説明されています。(介護者へのカウンセリングやレスパイトケア)

そして家族介護者は外で仕事を得ることが難しくなるなど経済的に不利になってしまうことから、
家族介護は国から「仕事」とみなされ、手当てが支給されることになっています。

老人介護だけでなく、慢性疾患あるいは肢体不自由者も含めて、ケアする家族を国が経済的
そして精神的に支えようとしていることがわかります。

NPOにも似たような事業をしている団体がありますので(私が知っているのは Care WA)
リストとしてあがっている諸団体に電話やメール、あるいは直接訪問して助けを求めることが
できるようになっています。

先日、アボット首相は2035年までに年金の支給を70歳に引き上げるといいました。

2035年、わたしは70歳一歩手前で、確実に年金支給開始は70歳以降ということになります。

日本はもちろん、オーストラリアでも高齢化という社会問題は深刻ですけど、政府が枠組みを
わかりやすく、きちんと方向性を提示してくれているようです。

そういう意味では不安が軽減されますし、年金引き上げ70歳とか言われても、社会全体が
フレキシブルなので、40歳をとっくに超えた私にも再就職の希望があるし(まず履歴書に年齢を
書く必要がない!!....私は書きましたけど) 実際65歳のクラスメートが新卒者育成プログラムで
採用されて、看護師の卵として働いているし、年齢に関係なく採用してくれる傾向がみられるので、
「 子供も大きくなったし、これから再就職したいけどなんとかなるかな? 」という希望をもてるのは
国として健全だなぁとおもうのでした。

中国経済の発展と平行したオーストラリアの景気の良さも手伝っているのかもしれませんけど、
オーストラリアの介護制度もそうですが、医療制度は(問題点ももちろんありますけど)
効率よく機能しているなぁと思います。

署名

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