さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

手術は突然やってくる??@オーストラリア

2014年09月25日 07時06分53秒 | Web log
毎度のことですが、ちょっと長いですが興味のあるかたは
お付き合いください。

昨日の朝、ジョナサンが突然、痛みを訴えて起きてきました。

そのときは激痛だったのですが、すぐにおさまったので、とりあえず
GPへ連れて行きました。

そして、GPに行ったら念のためということで救急へ行って精密検査を
受けてくださいといわれて、エマージェンシーへ。

大抵、救急に駆け込んでもかなり待たされるのですが、GPの紹介状が
あったためか、ザビエル頭のドクターAがまず初診。

触診等の検査を経て、超音波の検査を受けることに。

その後、外科の若いドクターBがやってきて、超音波の後、手術を受ける
ことになると思いますと言われました。

で、根拠が確定していないのに??と思いながら、そこから数時間待たされて、
午後1時にやっと超音波。結果は異常なし。

で、異常もないし帰れるわーと思いながら、さらに待たされること数時間。

ジョナサンと一緒に早く帰してくれよーと思っていたら、看護師さんが
やってきて、「観察入院をしてもらうことになっているんだけれど、
ベットがないから。外科の先生が説明にくるから、もうちょっと待ってね
ごめんね。」と言ってくれました。

「下の子も待ってるし、観察入院はしたくないんですけど」と言ったら
「ベットの空きもないし、どうなるか分からないけど、まず、外科の先生の
指示を待って」と言われました。

そしてまた放置。

しばらくしてドクターAがやってきて、同じように「超音波で異常なかったし、
手術はないと思いますが、一泊してもらうことになると思う。おなかも空いているだろうし
飲み食いしてもいいよ。」と言われたので、サンドイッチを食べたジョナサン。

で、10分後。

観察入院をするかもと言いにきてくれた看護師さんがやってきて「これから手術です」って

「えぇぇぇぇぇぇぇ?????????」

「ジョナサン、10分前にサンドイッチ食べました」

と言ったら、看護師さん即ドクターに報告。

で、ドクターBがあわててやってきて、「手術って言ったじゃない」と仰天。

「経過入院だと思う」と言ってくれた看護師さん、ドクターAのためにも
彼らについての明言は避け「超音波で異常がないと言われたし、観察入院かもと
言われたのでサンドイッチを食べました」と言いました。

ドクターBが、超音波で異常が見られなくてもうんぬんかんぬん...と色々
説明してくれましたが、やっぱり納得いかない私。

緊急手術というより、再発する"かもしれない"ので予防手術を「強行」という
ドクターBの意見があまりにも一方的な感がぬぐえなかったので、だったら、
今日手術しなくてもいいんじゃないか?というのが私の意見。

仕事でマイクは海外にいるし...この状況、1人で戦わねばならない。

とりあえず、サンドイッチを食べたので手術はキャンセル。

そしてまた放置された私たち。

ジョナサンと話し合って、痛みもない、超音波での結果も異常なしならば、
手術を拒否してとにかく帰ろうということになりまして。

放置されての待ちはもうこりごりと、看護師さんをつかまえて、
「 再発リスクは十分に理解、承知したけれど、超音波に異常がないし、
緊急性が感じられないから、今日手術はしたくないので、家に帰してください! 」
と訴えました。

そしてドクターBがまたやってきました。

そして 「 手術を受ける明確な根拠がないのに今日すぐに手術を受けることに
納得がいかないし、子供も手術は受けたくないと言っているので帰してください 」
と訴えました。

ドクターBは、再び手術を受けることの正当性を説明してくれましたが、
「今の時点で重篤な問題が見当たらないのに「再発の可能性」というだけでの
手術にどうしても意味が見出せないので、帰ります」と言いました。

ジョナサン、この一件でかなり精神的なダメージを受けました。

サンドイッチを食べてもいいよ、と言ってくれたザビエル頭のドクターA。

もし、サンドイッチを食べていなかったら、手術台もジョナサンのために空けたし、
ごり押しで強行!ということになっていたと思うので 

「ザビエルさん(ドクターA)ありがとう!!!!」と心で叫びました。

それにしても....ジョナサンにサンドイッチを食べさせたことでドクターAが外科医に
ネチネチ言われないといいのですけど....

ここまで読んでもらって分かるように、ドクターA(救急医)とドクターB(外科医)
との間でもどうも見解が異なるということが、明らかでした。

でも、雰囲気的に、外科医が手術と決めたら、手術決行となる雰囲気だったのは確か。

わたしとしてはドクターAの意見に賛成。100歩譲って観察入院を承諾したとしても
手術はあり得ないと思っていましたので。

で、待たされている間にいろいろ考えた私。

全身麻酔とはいえ比較的簡単な手術だから、研修医に経験を積ませるために
手術をアレンジしたのではないか??とか

オーストラリアでは、かなり高い割合で「戦い=自己主張」を強いられるんだなぁ
とか...

お医者さんに「お任せします」じゃなくて、医者がなんと言おうと「自分は
何を最善と思うのか?」を常に意識して発言&行動しなければいけない
とか...

どこへ行っても、お互いの意見を言い合って答えを出す、意見のせめぎ合いが
基本の基本なんだとか。

わかっちゃいるけど、そういうことが基本苦手な私。

しかも相手はお医者様。相手は専門家で、手術をするのがベストと思っている人に
戦いを挑んでいいのか?とか、でもジョナサンは怖がっているし、私も納得していないのに
手術を受けていいのか? 超音波では異常はなし=緊急性はないのだ....とか、
いろんな思いがグルグル頭を駆け巡って、はっきり言って、疲れました。

でも、いろんな人に助けてもらって乗り切りました。

疲れたけど、エマージェンシーで働く人の力関係みたいなのが見えたのが面白かったです。

かなり高齢で長い間救急に従事して来たと思われるおばちゃん准看護師。

雰囲気的にかなり幅をきかせているようす。で、そのおばちゃん准看護師をつかまえて
「帰らせて欲しい」と言ったら

「患者と家族が手術したくないっていうなら、出来ないわよ!いいわよ、帰って。
あなた次第なんだから!」というと、ザビエルドクターAが「いや、そういうこと
ではなくて...」と外科医であるドクターBをサポートするようなことを言ったら
「でも、手術したくない、帰りたいって言ってるんだから、できないでしょ!!!!」
と、一喝。

ザビエルドクターAは、優しいし患者思いだけど外科医の権限に逆らえないキャラなんだ
とわかりました。

ま、そんなことはどうでもいいけど。

ジョナサンが問題を抱えていることは変わりないので、もう一度日を改めて精密検査を
してもらおうと思います。

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