さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

日本人(私も含めて)は腑抜けなの?

2010年05月12日 09時36分56秒 | Web log
いつもお邪魔している内田樹氏のブログに、「アメリカから見る
普天間基地問題」という記事が載っていたので、読んでみた。

取り上げられている記事は、チャルマーズ・ジョンソンさん
(カリフォルニア大学教授、政治学部長、中国研究センター所長などを歴任。)によるもの。

以下、抜粋させていただきました。

『実を言えば、米国には普天間飛行場は必要なく、無条件で閉鎖すべきだ。
在日米軍はすでに嘉手納、岩国、横須賀など広大な基地を多く持ち、
これで十分である。

そもそもこの問題は少女暴行事件の後、日本の橋本首相(当時)が
クリントン大統領(当時)に「普天間基地をなんとかしてほしい」
ということで始まった。この時、橋本首相は普天間飛行場の移設ではなく、
無条件の基地閉鎖を求めるべきだったと思う。』

続いて、

『普天間問題で日米関係がぎくしゃくするのはまったく問題ではない。
日本政府はどんどん主張して、米国政府をもっと困らせるべきだ。
これまで日本は米国に対して何も言わず、従順すぎた。
日本政府は米国の軍需産業のためではなく、沖縄の住民を守るために
主張すべきなのだ。日本人が結束して主張すれば米国政府も飲まざるを
得ない。(・・・)

同じ日本人である沖縄住民が米軍からひどい扱いを受けているのに
他の日本人はなぜ立ち上がろうとしないのか、私には理解できない。
もし日本国民が結束して米国側に強く主張すれば、米国政府はそれを
飲まざるを得ないだろう。』

とのこと。

ここまで言われて、なんだか考えてしまった。

どうしてだろう。

火の粉をかぶっている徳之島住民11,902人の声というだけ
でなく、世論としてどうなのか?

普天間飛行場は『『日本に』』必要ないという声があがっているのか、
あがっていないのか、こちらでは察することはできないけれども、
大半の人にとっては、別に自分のところにくるわけじゃないから、
関係ないやって感じなのかなぁ。

実際、私が日本にいたら、きっと個人的に納得いかないと
つぶやくことがあっても、徳之島住民でなくても、日本国民として、
「NO」という行動を起こしたかどうか?疑問だけれど。

「何したって、どうせ無理だし」という悲観的な思いがぬぐえないの
も事実。

対照的な話として、こういう言及があった。

『私(内田氏)が、韓国における基地縮小のための国民的運動について
何も知らないと言うと、彼はひどく驚いていた。

日本のメディアはそれを報道していないのか。

韓国民が米軍人や家族に対して、基地周辺でのレストランや商店への
入店拒否などの激しい排斥運動を通じて国民の意思を示したということを
君は知らないのか。』

感情的な韓国人について、ネットでネガティブなことを言われているのを
よく見ますけれど、この点において、韓国人はしっかりと自分たちの意思を
アメリカ相手に伝えているという点で、すごいなと思います。

で、日本のメディアがこのことを伝えていないという事実に、
薄気味悪さを感じます。

メディアにコントロールされているのは、自明のことですけれども
でも、ここまでなのか?と思うと、絶望に近いものを感じます。

誰かが(政府?)がとことん、アメリカに不都合な動きが日本国の
中で起こらないようにと民意をコントロールしているような気さえ
します。

それはさておき、韓国で起きていることを知っていても、知らなくても
基地問題に関して、どう思っているのだろう。

反対の人がどれくらいいるか、わかりませんし、
日米安保が絡んでくると、一筋縄ではいかないのもわかります
けれど、せめて普天間飛行場に関して、どう思うのか、
鳩山首相がどうしたこうした、徳之島の人はどうしたという
ことは見えてきますけれども、日本国民のコンセンサスは
どうなっているんだろう。

徳之島の人が、反対行動を起こしているのはネットでみます
けれど、他の人はどう思っているのかなぁ。

オーストラリアにいるから、見えてこないのかなぁ。

この件は相手がアメリカですけれど、それだからってだけでは
ないような気がするんですけれど。

卑屈なまでに、正面切った対立を避けるのはどうしてだろう。

どうしてなのでしょう???

私もそうなんですけどね、対立を極力さけたいんです。
自分の意見は持っていても、飲みこんでしまう傾向があるんです。

せいぜい、こうしてブログでつぶやくぐらいです。

どうしてなのかな。

嫌われたりすることを承知で、自己主張するときも必要だよね。

小さいところから、がんばってみようかな。


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