半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『Winny』を観ました。

2023-11-17 21:00:00 | えいがかんしょうの部屋
2002年、開発者・金子勇(東出昌大)は、簡単にファイルを共有できる革新的なソフト「Winny」を開発、試用版を「2ちゃんねる」に公開をする。彗星のごとく現れた「Winny」は、本人同士が直接データのやりとりができるシステムで、瞬く間にシェアを伸ばしていく。しかし、その裏で大量の映画やゲーム、音楽などが違法アップロードされ、ダウンロードする若者も続出、次第に社会問題へ発展していく。
次々に違法コピーした者たちが逮捕されていく中、開発者の金子も著作権法違反幇助の容疑をかけられ、2004年に逮捕されてしまう。サイバー犯罪に詳しい弁護士・壇俊光(三浦貴大)は、「開発者が逮捕されたら弁護します」と話していた矢先、開発者金子氏逮捕の報道を受けて、急遽弁護を引き受けることになり、弁護団を結成。金子と共に裁判で警察の逮捕の不当性を主張するも、第一審では有罪判決を下されてしまう…。しかし、運命の糸が交差し、世界をも揺るがす事件へと発展する——。
なぜ、一人の天才開発者が日本の国家組織に潰されてしまったのか。
本作は、開発者の未来と権利を守るために、権力やメディアと戦った男たちの真実を基にした物語である。
(公式サイトより)

 「Winny」というソフトウェアの存在は当然知ってます。
俺自身は、これを利用した記憶はありませんが、他のP2Pソフトウェアは友人と共有して、かなり重宝してましたね。
昔の「マイコン」時代から生きてきた人物からしてみれば、スタンドアローン使用が主体で、データは、カセットとかフロッピーでの「物理移動」でしたもんね。
その後、ネットワークというものが使える時代になったものの、問題は、インフラと、データ伝送時間でしたし・・・
そんな中で、このP2Pという技術は、画期的でした。
この作品の最初のシーンでも、月刊誌「マイコン」いま「I/O」とか、PC-8001が出てきたりと、俺が生きてきた時代とモロかぶりしてて、懐かしいなぁ・・・と思ってました
そんな時代で生まれた「Winny」ですが、今の時代の目線で観れば、「これ、作った人じゃなくて、使う人の問題じゃん」ということが当然気づきますよね。
しかし、まだまだIT知識の認知度が低い時代、かつ偏見で観ている人にとっては、モト=Winnyが悪者・・・と決めつけちゃったんですね
しかも、裁判中にも、ウィルスを流されたり、情報漏洩に利用されちゃったりと、マイナスイメージを植え付けるに充分な事件が多発しちゃう。。。
金子さんなら、そんなもの、「2行のプログラム改修」で対策打てるのに、手を付けられない状況・・・歯がゆくてしゃーないです
更に、検察側の対応も、問答も全くもって腹立たしい・・・
・・・けど、弁護側も、前例がない裁判なだけに、試行錯誤だし、金子さんのキャラに同調するのも、一苦労・・・
こんな状況なんで、7年半も裁判がかかってしまった。
無実を勝ち取って、金子さんの復権、そして、多数のエンジニア(プログラマ)の行動に非難が向かなくなったのは、一歩前進だし、良かったことなんだけど、
同時に、日進月歩のこのIT社会で、7.5年も、天才の才能を封印させてしまったという損失は大きかったんじゃないかなぁ・・・と思います
ちゅうことで、弁護士リーダー(吹越満さん)のめちゃ格好良さ、そして、傍聴者の阿曽山大噴火さんの目立ちすぎが印象に残りました・・・で、75点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする