今日はひときわ寒かったです。。。
救急の予約は一応9時。
とはいえ、どの患者さんも9時になっているので
9時ちょうどにいくと結構待ちます。
昨日も45分ぐらい待ったので、
今日は計算ずくで30分ほど遅刻しました。

点滴オーダーが入っている患者は10人ちょっと。
内科は私以外には1人。
救急でも名前を覚えられてしまうワケですね。
今日はとにかく寒かったので
いつも異常に血管が縮こまり、
手の甲ばかり4回も刺されてしまいました。
しかもぐりぐりとかなりやられたので
見事な青タンです。
痛い。

結局、入ったのは手首に近いところ。
ルート取りに看護師さんが格闘している間に
昨日の看護師さんが様子を見に来られ
更に外来の師長さんも来られました。
昨日の点滴事件はちゃんと周知されているようでした。
主治医にも連絡行くのかなあ。
主治医的にフサンの点滴30分をどうとらえるのか
ちょっと聞いてみたい気もする。。。
さて。
金曜日の処置室ネタを1つご紹介。
処置室にどうしてもルートの取れない患者さんがいました。
主治医は殿。
「先生に連絡取りますね。」
と看護師さんがおっしゃっていたので
私もおこぼれ頂戴で会えるかな?とちょっとばかり期待。

しかし、現れたのはどうしますDr。
主治医は手が離せない状態だとのこと。
(ERCP中か?)
どうしますくんの話を漏れ聞くに
消化管の病気らしく(食道?胃?)
CTでみると狭窄してしまっているので、
食べ物も飲み物も全く通らない状態になっている。
すぐに入院は出来ないということだったので
月曜日まで外来点滴で様子見するつもりだったけれども
ルートが取れないのでカテーテル(IVH)を入れるしかない。
このままだと脱水になってしまいますからすぐ入院してください。
とのこと。
患者さんは70代ぐらいの男性患者でした。
しかし、患者さんは
患「ムリや。」
Dr「なんで?」
患「イヌがおるねん。」
Dr「イヌ、預けられへんの?」
患「預ける時は前もって連絡せなアカンのや。今日言うたら、明日か明後日や。」
Dr「誰か他の人に見てもらわれへんの?」
患「おらん。」
看護師さんが横から
「近所に住んでいるご親戚とかいないんですか?」
と助け船を出してみたけど
患「兄がおるけど、よう見んからあかん。」
と取り付く島なし。
Dr「イヌ・・・イヌなあ・・・なんとかならんの?」
どうしますくん絶句。
諦めたのか呆れたのか、どうしますDrは退場。
続きは看護師さんが説得していました。
体のことのほうが大事よ、とか。
犬をどうにかできるか交渉してみてくれへんかな、とか。
看護師さんの熱心な説得で
ようやく患者さんはいつも犬を預けているところにTEL。
事情を話すと相手は快諾。(当たり前か)
で、なんとか入院決定。
しかし、問題がもう一つ。
毎度ながら常に満床の殿病院。
空いているのは有料個室のみ。
患「個室は入られへんで。」
とまた妥協なし。
仕方ないので、これもなんとか病棟で都合つけたらしい。
看護師さんも大変。
しかし、この患者さんの主治医は殿。
イラチな殿ならこのワンコ事件にどう対応したのだろうと
ちょっと興味あるなあ。
にしても。
犬を放置できない気持ちもわかるけど
あなたが死んだら犬はどうするんですか?って話。
一人暮らしで犬を飼うのは
より責任を伴うことだと感じました。
ハチ公じゃないけど
動物を飼う限りは動物より先に死んではダメだってことですね。
おじさんも元気になってワンコを看取ってあげなきゃダメよん。