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さそりのらびりんす~たわごと~

慢性膵炎持ちのあゆが気ままに書く、たわごと日記です。

ごあいさつ

ようこそ、いらっしゃいました。あゆと申します。
2005年に慢性膵炎を発症いたしました。
闘病記録に日々のあれこれ、趣味のこと。
たわごとに寝言、なんでもありの内容となっております。
時折現れる、さそりの毒にはご注意を。(^_-)-☆

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リパーゼの重要性

2011年03月04日 18時07分01秒 | 慢性膵炎と日常生活
急性膵炎の診療ガイドラインを読んでいたら
興味深い記述を発見しました。
というわけで今日は私のお勉強備忘録です。
今更ながらの内容かも。

血清アミラーゼは迅速測定が出来るという利点があるが
特異度・感度とも低いという欠点がある。
特異度の低さ→膵疾患以外でも高値を示す。
感度の低さ→慢性膵炎を背景とするアルコール性急性膵炎では数値が上がらないことが多い。

そのため、急性膵炎の診断の際にもっとも有効となる膵酵素はリパーゼ。
リパーゼの急性膵炎に対する感度は85~100%、特異度84~99%。
血中アミラーゼが正常である場合の急性膵炎の診断に有効とのこと。

おっと。
感度&特異度って何のことだ?

感 度・・・病気である場合に検査が陽性と出る確率。
特異度・・・病気でない場合に検査が陰性と出る確率。
だそう。

急性膵炎におけるリパーゼをこれに当てはめると
急性膵炎の際にリパーゼが陽性(=異常高値)になる確率は85~100%
急性膵炎ではない時にリパーゼが陰性(=正常値)になる確率は84~99%
ということになるのでしょう。
つまり、急性膵炎の診断に一番適しているのはリパーゼであるということ。

他の膵臓酵素の結果は次のとおり。



トリプシンは高い感度を示し、
ホスホリパーゼA2(PLA2)は重症度と相関するが、
どちらも検査に時間がかかるため急性膵炎の診断には適さないとのこと。

他に気になったこと。。。

・血中アミラーゼよりはP型アミラーゼのほうが異常高値が長く続く。
・アミラーゼ、リパーゼとも高脂血症の場合には正常~低値となることがある。
・Pアミラーゼの測定は高アミラーゼ血症との識別に有効。
・尿中アミラーゼは他の血中膵酵素と比べて優れているということはない。
・トリプシンは高い感度を示すが迅速測定できないので、急性膵炎の診断には適しない。
・エラスターゼ1は他の膵酵素と比べて異常値が長く続くので、発症後時間を経た場合の診断に有効。

アミラーゼ、リパーゼの異常値について表にしてみました。


アミラーゼ高値が膵疾患に必ずしも繋がらないので
リパーゼの測定が大事だということですね。

慢性膵炎におけるリパーゼの特異度、感度については
見つけられませんでした。
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