花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

花物語?

2019年06月25日 | 研究
鮮やかな花を咲かせているのはお馴染みサンパチェンス。
暑さに負けず秋まで咲き続けるのは園芸植物にとって最強の形質。
サカタのタネNo.1のヒット商品というのもよくわかります。
またこの花は環境浄化植物としてもよく紹介されます。
気功が大きいため蒸散量や二酸化炭素吸収量も他の植物より多いのです。
かつてチームフローラはサカタのタネさんの協力を得て
数年間にわたり浄化研究に取り組みました。
一昨年まで行っていた池の水質浄化はもちろん、
室内でのホルムアルデヒドやPM2.5の吸収浄化のため
地域の学校や病院、役場や図書館、さらにはお揃いのTシャツを着て
フローラ総動員で岩手県山田町の仮設住宅に届けたものです。
みなさんが喜んでくださったのは浄化力もさることながら室内で咲き続ける姿。
実はこの何気無い咲き姿こそフローラの腕の見せ所でした。
サンパチェンスは花壇用の草花。
室内では光不足となり花つきが悪くなるからです。
可愛いパンジーだって部屋に置いたら、すぐもやしのように徒長します。
チームはある植物ホルモンの生成を阻害する薬品を用いて
花の光感受性をぐっと高め、室内でも屋外のように咲かせていたのです。
しかし花は咲くもの。誰もそこには気づいてくれませんでした。
最高の技術をこっそり用いて豊かな生活を提供する。
残念ながらフローラに特許申請する予算はありませんでしたが
初代メンバーの「目指せ高校発ベンチャー」に最も近づいた研究でした。
さてそんなサンパチェンスが今年もまた温室で咲いています。
黙々と生育調査しているハンターズですが
先輩フローラには彼らの知らない花物語があるのです。
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チーム「おしん」!

2019年06月25日 | 研究
植物研究チーム「ハンターズ」が現在取り組んでいるのは5テーマ以上。
そのため実験に用いる資材がいろいろ必要となります。
しかしハンターズは今年結成したばかりの新生チーム。
予算などほとんどありません。
フローラが残していった資材だけが頼りです。
でも先代が残していったのは莫大な資材だけではありません。
あまりにも大きな栄誉です。
こればかりはプレッシャーになるのであまり気にしないようにしていますが
意欲はあるのに活動する予算がないのは苦しい限りです。
しかし予算がないからといって新しい研究に着手しないと
来年度になってもなんの成果もあげることができません。
ハンターズは今年結成しましたが、彼らは来年もう卒業なのです。
そこで今年は研究費を確保するため現在、内職する計画をしています。
農産物を生産してはみなさんにお分けし、研究費を得ようというアイデアです。
現在、予備実験も終わり本格的な圃場試験が始まったので一段落。
これからが内職時期。まずはブルーベリーからいきたいと思っています。
さらに可能であれば文化祭である名農祭向けに
何か栽培できればとも考えています。
潤沢な予算で縦横無尽に全国を駆け巡っていたセレブのフローラに比べれば
ハンターズは貧しいチーム「おしん」。
細々と暮らしながらも大きな夢を見ています。

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単独取材

2019年06月24日 | 研究
先日、学会の高校生発表で全国2位となる優秀賞を受賞したバブルボーイズ。
嬉しいことに地元の新聞社が取材に来てくれました。
昨年はフローラの先輩と一緒の取材はありましたが
バブルボーイズの単独取材はこれが初めて。
大会で使ったポスターで記者さんに内容を紹介しながら取材に応じていました。
ところが大会のポスター発表では自信をもって説明できるのに
どうも取材となるとまた緊張してしまうようです。
人間、なんでも経験が大切だというのがよくわかります。
でも記者さんと顔なじみになって
すっかり取材慣れしているフローラよりは初々しくていい感じです。
今後は活動をさらに発展させて、
また取材してもらえるよう頑張ってもらいたいものです。
さて昨年の今頃、日本ストックホルム青少年水大賞の授賞式に出席するため
フローラは東京の科学未来館にいました。
代表の二人がたくさんの関係者の前で世界一になると
大胆にも宣言していたのが思い出されます。
ただ帰るとすぐ期末考査が始まるので
まずはテストをクリアしたいとのユーモアももっていました。
学校の日程は今年も同じ。名久井農業高校は今週末から期末考査が始ります。
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オールリセット

2019年06月24日 | 学校
これはコンクールなどの受賞記録を掲示するボード。
先日まで昨年度の記録がボードいっぱいにはりだされていました。
ところがどうでしょう。
今はきれいさっぱり何もない元の状態に戻りました。
4月にきれいにしてスタートすれば良いのですが
なぜかその年度の最初の受賞があるまでは古いものが掲示されます。
いつのまにか生まれた面白い習慣です。
さてこのようにボードがきれいにリセットされたということは
とうとう今年度最初の受賞があったというサイン。
そうです。あのバブルボーイズが先日の学会で
高校生全国2位となったからなのです。
ボードの左上に1枚掲示されているのが彼らの成果を讃える掲示物。
受賞も嬉しいことに令和元年。
名久井農業高校にとって今年度、そして令和最初の受賞となりました。
いつもであれば1年かけて2枚のボードがいっぱいになります。
果たして今年はどうなるでしょう。
名農生のみなさん、頑張ってください。
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贅沢してごめんなさい

2019年06月23日 | 学校
夏でもヤマセという低温多湿の風が吹く青森県南部地方ですが
住んでてよかったと思うことが2つあります。
ひとつは冬の雪。寒いのですが雪が積もりません。
そのため雪かきなどめったにすることはありません。
雪かきではなく「雪はき」という言葉もあるくらいです。
吹雪で立ち往生したり毎晩雪かきしている津軽地方の皆さんには
申し訳ありませんが、本当に年数回しか雪かきをしないのです。
もうひとつがこのサクランボ。
青森県の中でもこの南部町がダントツに生産量が多いのです。
名久井農業高校はそんなフルーツの町にあるため
当然、学校でも栽培され教材となっています。
収穫されたサクランボは校内販売されますが
品種は収穫時期によって変わってきます。
一色単にサクランボといいますが
品種によって色も大きさも味も違います。
それを比べながら味わえるなんて産地ならでは贅沢。
そんな県南に住む喜びを実感できる季節がやってきました。
さて青森県が育成した直径3cmもの大粒サクランボ「ジュノハート」。
来年の全国販売を前に県内の試験販売の話題が新聞に掲載されていました。
販売は6月29日、ごく一部の店舗で数量限定で始まりますが
化粧箱入りでなんと2粒1080円!
さすがにこれは贅沢品。
産地に住む私たちでも口に入りそうもありません。
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