だから僕はひとりで旅に出る

人間は汚い。人間は醜い。人間が怖い。だから僕はいい人に会いたくて旅に出る。オープンウォータースイマーの練習と大会の記録

新島オープンウォーター その後3

2015年07月15日 06時14分24秒 | 新島オープンウォータースイム
翌朝は思った通り半病人。か、体がイタい・・・。翌日もやっぱり露天風呂へ。今日は昨日より空いている。一番高いところからの眺めは宮古島の東平安名崎のようだ。管理しているおじさんに聞いたがいつもはこうでは無いらしい。台風のせいでいつもより波が高いみたいだ。素晴らしい!当然写真では分からない(笑)



宿に帰る途中で「新島名物牛乳せんべい」というお店があったので何気なく立ち寄ってみた。するとお店の方が昨日の大会に参加されたらしく声をかけて頂いた。
新島には練習が出来るプールが無く、毎日昨日のレース会場で練習されているらしい!スゴい!毎日プールでは無く海で、たった一人で毎日・・・。頑張っている人は日本中たくさんいる。しばらく水泳のお話をしてお別れ。あっ、お名前をお聞きしておくんだったな・・・。

どうやら高波で出航の港が変わるらしい。宿の方に送って頂き港へ。お世話になりました。
早く着きすぎたようで、誰もいない。しばらくするとバスや民宿の車がやってきて、近藤さんとお話。
何気なく船のチケットを確認すると、ん? あれ? 船、次の便だ(笑)
新井さんをお見送りして再び待ち時間。

またバスや車がやってきた。和田さんと再会。3kmで優勝された近藤さんともお会いしてお話。

高速船は完全指定席で満席だった。なんと時速80km/h以上で海面を飛んでいる。スゴいなぁ。


予定より30分遅れで竹芝に到着。竹芝桟橋は納涼船のお客さんで賑わっていた。


浜松町から池袋の唯花の家に。25kgの荷物をもってメトロの長い階段は辛い。汗だくで唯花の家に到着。移動が大変だなぁ。香川から新島は小浜島より遥かに遠い

新島オープンウォーター その後2

2015年07月14日 10時03分12秒 | 新島オープンウォータースイム
宿までの道のりがキツい!一度宿に戻って休憩。う~ん、動けない。

休憩してから一応観光へ。観光と言っても新島のことを何も知らない。唯一海辺の露天風呂だけは行ってみたい。
歩いて行くには遠すぎるのでレンタルサイクルを使いたかったが宿の自転車は全てレンタルされていたので近くのお店でお借りした。



前輪の少し歪んだカマキリのような自転車で炎天下の新島をキコキコ走る。あぁ~、下りは気持ちいい! しかし登りは足が・・・。


フラフラになって到着

素晴らしいっ!! いやぁ、頑張って来てよかった。大会参加者でイッパイだ。



十分に癒やされて宿で食事。この民宿はかなり大きく団体利用が多い。夕食は15人の大集団と俺だけ。皆さんに「おめでとうございます」とお声をかけて頂いた。オープンウォータースイムには珍しい少し知的な感じの皆さんだった。(笑)

夕食後もう一度露天風呂に行きたかったが動けなかった。たっぷりリカバリーのサプリとプロティンを摂り就寝。




 

新島オープンウォーター その後

2015年07月13日 23時10分39秒 | 新島オープンウォータースイム

しばらく砂浜にひっくり返っていたが、ゆっくり立ち上がり原田君とがっちり握手を交わす。あれだけ長時間競い合うと友情が芽生えます。全力で闘えば親友。少年マンガの理論だ!!(笑)

ゼイゼイハアハア言いながらウエットを解除してダウンへ・・・。つ・疲れた・・・。ダウンと言っても25mしか泳げずほとんど浮かんでいた・・・。

これほど全力を出したのは今年初だ。この疲労。心地よい。

表彰式まではかなり時間があったがほぼ動けず・・・。ずっと椅子に座って海を見ていた。

赤穂OWSに出場された新井さんとお話して過ごした。

1時間程度で少しずつ動けるようになったので、再び海で浮かんだり潜ったりしてから、新島名物たたき汁の振る舞いを頂いた。食べられるくらいには回復した。

4.5kmの1位から6位入賞の皆さん。

トロフィーは新島ガラスで出来たもの。

嬉しそうだ(笑)

原田さんと記念撮影。また友達ができました。50歳近くになり、自分の全てを出し尽くして戦える相手と出会えるとは何と幸せなことだろう!

再会を約束してお別れ。またお会いしましょう。

 


新島オープンウォーター スタート!

2015年07月13日 22時19分38秒 | 新島オープンウォータースイム

スタートはゆっくり目、30mほどのゲートブイを2位で回る。やはり先頭は原田さん。

お話ししたことはないが5年くらい前からリザルトで名前だけは知っていた。いろいろなリザルトを見る度に「自分だったらこの辺だな」と思うところに必ずあった名前だ。実は去年御宿OSRで同じレースに出たことはある。唯花と一緒だったので参加者チェックなど全くしなかった。後でリザルトを見て一緒だったことを知った。あの時は1分差で勝っている。しかし今までの他の大会リザルトから考えるとあれが実力だとは到底思えない。先日のレースではclaptosoさんにも勝っている。ハンパな相手ではない。

次のブイは700m先。スローペースで進む。余裕でついていける。ブイを回りゲートブイまで700m。ところが原田さん、右に行きすぎている?あれ?ゲートブイじゃ無く浜に向かうんだっけ?左右に分かれて進むが、あっ、原田さん戻ってきた(笑)

1周目、わずかに遅れて上陸。ところがコーンを回り飛び込むとなぜか5m以上離されている?ばっバカな!? ランが異常に速いのか?ここでスパートをかけてきたのか? とにかく追いかける。ゲートブイで差は7mほどか?まだ諦めるのは早い。

あれ? 原田さんまた右のテトラの方に行っている?原田さんは今年5回目。この会場に慣れている。もしかしてテトラ側が速いのか?

ブイを回る時にはさらに差が開いている? 

ところが折り返してから少しずつ近づいているのが分かる。周回遅れの人を追い抜きながらひたすら追う。

残り2.3kmくらいで完全に追いついた。そして一気に並ぶ。原田さんのペースが上がる!!まだ限界じゃ無いらしい。 横に並んで進むがなぜかぶつかりまくる。そう言えば俺は左に、原田さんは右に行きがちの様だ。一度引いて左に移動。

2回目の上陸は後ろから差を確認する。今度は遅れずについて行けた。さっきのは何だったんだ?

3周目は完全にサイドバイサイド。差は大きくても1m程度。何度か揺さぶりを仕掛けたが完全についてこられる!!  内心今までのレース結果から長い距離が苦手なんだと思っていた。全然違う! 俺と同じ、後半加速型だ! レース運びも泳力も俺と全く同じ!

現在新島OWS4連覇中!泳ぎにチャンピオンとしての意地が感じられる。絶対負けないという強い意志! 

折り返しブイを先に回るが差は全く無い。あと750m!! ロングスパートを仕掛ける。はっ、離せない!! ち、ちくしょう! なんて強いんだ。最後までもつのか?

ラスト400mでさらに激しくぶつかるようになった。もう一度引いて左側に行く。
そ、それでもぶつかる? 原田君も必死だ。もうぶつかるのは気にしない。ラスト200m全力!

ゲートブイもアウト側だが同時に回り最後の直線25m!!

最後の25mは実は思い出せない。覚えているのは波打ち際に着いてからで、先に原田君が立ち一瞬動きが止まった所だ。立ち上がり走ろうとするが俺も足が動かない。これかぁ(笑)

一度水に飛び込んでもう一度立ち全力で走る。完全に並んでラストはタッチ板!

 足動けっ!! 伸ばした右手の上に原田君の右手が見える。

指2関節分だけ俺が速い!

勝った!

 

そのままゴールテープも切らず二人で砂浜に倒れ込んだ。も、もう、動けない・・・。


新島オープンウォーター 当日

2015年07月13日 06時49分58秒 | 新島オープンウォータースイム

7時30分。予定通り新島に到着。台風の影響で到着前はかなり揺れた。

宿の方が迎えに来て下さっていた。が、うわぁ~、愛想無い・・・。

もうお一組のグループと一緒に宿へ。ここで初めて声をかけられた。
「琵琶湖、出てましたよね?」「・・・・?」「龍凰で・・・」「あぁ! 横断泳で!」

まさかあのレースの方にお会いするとは・・・。

宿は部屋に鍵が無い。治安が良いということか。

大会の案内では朝宿について朝食を摂りレースまで休憩とあったのでそういう仕組みになっていると勝手に思っていたがどうやら予めお願いしておかないと朝食はないらしい。近くのお店は閉まっていたが歩いて10分程の所にパン屋がある。そこでパン購入。

持ってきていた果物ゼリーとコーヒー、そしてサプリメントを摂る。う~ん、怠い。調子は良くない。

しばらく部屋で休んでから会場に出発。送迎などは特にないので徒歩で。この大会は今回で21回目らしいが宿の方もどこで行われるのかよく知らなかったらしい・・・。暑い中歩くのでウェットは着けず持っていった。

歩いて15分ほどで到着。まだ選手は集まっていない。すぐセッティング。良い天気だ。パラソルを持ってきてよかった。

もうお一人、声をかけられた。「赤穂出られてましたね?」

なぜマイナーなレースばかり?(笑) 去年の赤穂なんて全体でも80人くらいしかいなかったはず・・・。

受付の手順もあまりよろしくない。簡易な計測チップをつけるようだ。ラフウォータースイムの大会と同型。嫌いなタイプだ。前の方を見るとゆる~く着けられていたので言ってみた。

「自分で着けていいですか?」

「右手ですよ。どうやって自分で着けるんですか?」

「・・・・着けれますよ。簡単に。」

「これを着けないと記録が計測できないので。」

「?  ・・・・そうですよね」

どういう意味だったんだろう? チップを着けずに泳ぐと思われたのか?

しばらくしてまた、「余ったベルトは切るのでゆるめに着けて下さい。」

「? ・・・・ はぁ・・・・」

きつくしても緩くしても余った部分を切るのに何の関係も無い・・・。???

  暑い。台風の影響はなく、素晴らしい天気!

続々選手が集まりだし、アップをする人たちを見る。どうやら要注意選手は原田選手と宮崎選手のお二人だけのようだ。なぜか外人さんも多い。

ナンバーで原田選手を確認。おぉっ! 強そうだ。勝てるか?

水着でアップした。う~ん、やっぱり調子悪い・・・。力がどんどん抜けていっているようだ。

隣に若い派手な女性を大勢引き連れたチャラい感じの40代男性がセッティングした。観光でついでに参加のファンスイムだろう。新島を本当に楽しんでいるようだった。この大会は初心者というか初級の人たちが多い。みんな楽しそうだ。

自分の椅子の所に戻ると、同じ派手なグループの若い男が俺の椅子の真ん前でワセリンを塗っている。こんなスペース空いているのに何故ここで? 自分の椅子に座るとその若者は「すいません」と言いながら横の方に行った。どうやら悪気は全く無いようだ。東京の人は大都会の密集した生活に慣れているのでテリトリー意識が低いのだろう。他人との距離が近いこと、接触することに慣れているんだろうな。

しっかりサプリを摂ってスタンバイ。スタートの場所取りに結構苦労した。みんな前へ前へと行こうとしている。不本意ながら最前列左の端の方になった。

最初のブイまでは30mほど。密集するだろう。

1,5kmの3周回で一度上陸する好きなタイプのコースだ。

調子は悪いが全力で行く! そうでなければわざわざここまで来た意味が無い。