岐阜の画廊 文錦堂

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☆私の一押し作品《茶碗編/武末 日臣 作陶展より》☆

2013-09-14 09:49:40 | 工芸
皆さん、おはようございます。 週末の土曜日、いかがお過ごしでしょうか?

今日の岐阜は、朝から雲に覆われた蒸し暑い1日となっています。 

さて、早いもので7日から開催致しております「対州 武末 日臣 作陶展」 【~15日()】も、残すところ今日明日の2日間となりました。
今日から3連休を迎えて外出される方も多いかと思いますが、是非、今週末はあと2日間となりました「対州 武末 日臣 作陶展」を、皆様お揃いでご高覧下さいますようご案内申し上げます。

では、今日も「私の一押し作品!!」と題して、選りすぐりの逸品をご紹介していきます。
今日ご紹介する作品は、武末先生の代名詞的な「井戸」作品から、全く“趣”の異なる3種の茶碗です。

先ずは、大井戸形の堂々とした造形と詫びにかなう風情で個展会場でも一際存在感を放っていた、 



   武末 日臣 作 「井戸茶碗」 H 8.6×D14.6cm・・・・・(売約済

 深い見込の底部には五つ目跡による景色が見て取れます。

 高台脇から生じた梅華皮は荒々しく見所の一つとなっています。


続いて、今展に出展された井戸茶碗の中でも異色の雰囲気を醸し出す1点。 枯れた趣の器体は、水分を含むとその表情を一変させます。



   武末 日臣 作 「井戸茶碗」 H 8.0×D14.0cm・・・・・(売約済

 原材料を精製せず使用したことにより生じたマット調の器肌。

 「井戸の約束事」の一つ、竹節状に削られた高台。

最後は、名物の「青井戸茶碗 銘:柴田」に代表される青井戸形の作品。 口縁部が大きく開いた姿の美しい茶碗です。



   武末 日臣 作 「井戸茶碗」 H 6.6×D14.6cm・・・・・¥315,000-

 見込みや胴周りにわずかに白釉化し薄雲のようになびく美しい景色。

 大井戸形に比べると低い高台。

高麗茶碗の一つで、最も“格”が高いと称される「井戸茶碗」。 伝世の多くが名物となっています。
外側にまわる轆轤目、貫入の生じた枇杷色の釉、竹節状に削り出された高台、高台まわりの梅華皮、高台内の兜巾など見所も多く、まさに高麗茶碗の王者です・・・。

ラストを飾る明日は、「番外編」です。 乞うご期待!!
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