岐阜の画廊 文錦堂

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新作入荷(2)!!

2012-10-21 09:24:07 | 工芸
おはようございます。

今日も爽やかな秋晴れの素晴らしい日曜日の朝を迎えていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
昨日は、息子の今シーズン公式戦最終戦ということで、愛知県名古屋市にある瑞穂運動公園野球場で試合が行われましたので、午後から応援に行ってきました。

 高校野球の愛知県大会決勝の舞台にもなる球場。

中学生のうちから、こんな素晴らしい環境で野球が出来る息子が羨ましい限りです・・・。

さて、今日は唐津の川上清美先生から、昨日届いたばかりの到着ホヤホヤの新作2点をご紹介致します。

先ずは、



川上 清美 作 「井戸ぐい呑」 H 5.0×D 9.0cm (売約済) 胴でわずかに白釉化し薄雲のようになびいた見事な景色。

 川上先生の井戸作品は、やや赤味のある枇杷色の釉が特徴。

 ゆったりと開いたおおらかな器形。見込み部分には梅花皮も。

 高台脇から荒々しく生じる梅花皮が見所。

 今回から桐箱の紐の色が新たに一新されています。

次に、



川上 清美 作 「粉引ぐい呑」 H 5.2×D 9.0cm (売約済) 白い粉引の釉肌に火間が見て取れる絶妙な景色。

 大ぶりで存在感溢れる器形。

 所々貫入が入る見込み。いかにも育ちそうです・・・。

 器形に力強さを与える豪快な割高台。

 清美先生らしい力強い箱書き。

古来より酒徒に人気が高く珍重される「粉引」。
白化粧土を前面にズブ掛けし透明釉をかけただけの作風は、柔らかな土味が特徴で、使い込むたびにその白い釉肌に酒が染み込み、長い年月を経て雨が滲み出たような景色を生じさせます。
酒徒は、これを「雨漏り」と呼び賞玩したそうです。この作品もどのように育つか楽しみです・・・。





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新作入荷!!

2012-10-20 09:17:02 | 工芸
皆さん、おはようございます。

今日の岐阜は、朝から澄み渡る青空が気持ち良い秋晴れの週末を迎えています。
秋といえば窯焚きシーズン到来?ということで、各地の窯業地でも窯焚きをされる作家が多数いらっしゃいます。
私も来週は備前へと出張する予定です。後日の備前出張記を楽しみにしていて下さい!!

さて、今日も新作が届いていますので皆さんにご紹介致します。今回ご紹介するのは、唐津の丸田 宗彦先生の逸品です。



丸田 宗彦 作 「唐津井戸ぐい呑」 H 5.2×D 9.0cm (売約済) 口縁部分に生じた梅花皮が絶妙な景色となっています。

 落ち着いた枇杷色の釉調。まるで茶碗の様な存在感です。

 見込み部分に垣間見える石ハゼがまるで小宇宙の様。

 竹の節状に箆取りされた高台の内外に生じた見事な梅花皮。

 丸田先生のお人柄を想わせる温かみのある箱書き。

日本の天正年間に茶人の間で人気が高かった「井戸」。高麗物の王者ともいわれ、その堂々とした造形と侘びに適う風情が古来より数奇者に賞玩され、現在では伝世の多くが名物となっています。

この作品もいかにも使い込みたくなるような雰囲気を醸し出しています・・・・・・。

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新作入荷!!(別冊炎芸術掲載用作品3)

2012-10-19 12:06:12 | 工芸
皆さん、こんにちは。

今日の岐阜は、風が強いですが雲一つ無い秋晴れの一日を迎えています。
昨日のブログにてご紹介致しました加藤 高宏先生の酒器作品について、多くの方々からお問合せを賜わり誠に有難うございました。反響の大きさに改めて驚いています。

さて、今日も昨日に引続き、12月中旬に阿部出版さんより新たに刊行される予定の別冊炎芸術 「珠玉の酒器 見て・買って楽しむ陶磁器(仮題)」の掲載作品をご紹介させて頂きます。

先ずご紹介するのは、備前の金重 巖先生による酒器作品から。近年は、備前焼に囚われることなく“用の美”を追求するうえで粉引や唐津、織部といった釉薬を用いた作品にも取り組まれています。



   金重 巖 作 「呉須絵徳利」 H12.5×D 9.0cm

   金重 巖 作 「灰釉盃」 H 3.3×D 7.9cm

作品数が極めて少ない作家として知られる巖先生。金重家伝統の足踏みによる土作りは、巖先生にもしっかりと受継がれ、時間と手間をかけながら土の良さを最大限に引き立たせることにより生まれる作品は、巖先生が持つ素晴らしい“美”意識も加わり、素朴で奇をてらわないシンプルな作りながらもどこか巨匠作品のような存在感を感じさせます。

続いて、青瓷や米色瓷、独自の象牙瓷・・・など、中国陶磁器のみならず創作性溢れる作風で注目される若尾 経先生の作品をご紹介致します。



   若尾 経 作 「米色瓷ぐい呑」 H 6.0×D 6.0cm

志野焼を展開をされるご尊父・若尾 利貞先生とは異なる道を歩み続ける経先生。
台湾の故宮博物館で見た宋瓷に感銘を受けて以来、官窯青瓷や粉青、米色青瓷などを追及され、近年では独自の志向から象牙瓷や金釉彩などを生み出すなど、今後のさらなる展開がますます楽しみです。



掲載予定作品勢揃い!!来年1月に開催する「酒器展」のDM表紙はこれで決まりですね!?(笑)
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新作入荷!!(別冊炎芸術掲載用作品2)

2012-10-18 17:39:19 | 工芸
皆さん、こんにちは。

今日の岐阜は、朝からが降ったり止んだりのはっきりしない1日となりました・・・。
昨日は、お客様からのご依頼を受けて、ご所蔵の作品を売立てに1日名古屋へ行っていた関係でブログの更新が出来ず大変失礼致しました。

さて、9月24日付のブログにて少しご紹介致しましたが、12月中旬に阿部出版さんより別冊炎芸術 「珠玉の酒器 見て・買って楽しむ陶磁器(仮題)」が新たに刊行される予定です。
先に掲載作品用として種子島の池田 省吾さんの新作をご紹介致しましたが、他の掲載予定作品も全て出揃いましたので、皆さんに一足早くご紹介致します!!

各先生方、それぞれの個性が溢れる魅力的な最新作が届きました!!先ずは、加藤 高宏先生による珠玉の酒器作品から。



祖父である唐九郎先生の作品を髣髴とさせる器形に、長石釉の柔らかな白・ほのかに彩る緋色・鉄絵の赤みが融合し、心地よいコントラストを見せる



   加藤 高宏 作 「志野壷」 H15.8×D10.8cm

茜釉と鉄分の多い素地の赤土とが生み出す景色が圧巻な



   加藤 高宏 作 「茜志野ぐい呑」H 5.2×D 8.0cm

酒党“垂涎”の高宏先生の酒器。昨今の「酒器」ブームにより、多くの陶芸家が酒器を数多く作られていますが、その中において酒器を殆ど作られない高宏先生は稀有な作家の一人ではないでしょうか・・・・・・。

明日も引続き、掲載予定作品をご紹介致します。乞うご期待!!
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次回展「漆紅 大谷 紀貴 陶展」」のDMが出来上がりました!!

2012-10-16 19:58:51 | 工芸
皆さん、こんばんは。

昨日は、2週間ぶりとなる休日を満喫致しました!!

さて、先の「唐津 村山 健太郎 陶展」を無事終えてホッとするのも束の間、早くも次回展 「漆紅 大谷 紀貴 陶展」【11月 3日(土)~11日()】のDMが出来上がってきましたので、取急ぎ皆さんにご紹介致します。

果たして今展のDMの出来栄えはいかがでしょうか???



岐阜県養老郡養老町で作陶活動を続ける新進気鋭の作家、大谷 紀貴さんの「漆紅釉」による初の本格的な個展です。
「漆器が持つ温かみのある質感を陶器でも表現したい」との想いから、苦心の末に生み出した独自の漆紅釉。
漆黒の器肌に焔の如く紅々と斑状に浮かび上がるその釉調は、見る者を惹きつけ、本年4月にセラトピア土岐にて開催された「第5回現代茶碗展」において、「漆紅茶碗」により見事に入選を果たされ大きな反響を呼びました。
今後の活躍がますます注目される大谷さんの漆紅釉による珠玉の新作群を、皆様お揃いでご高覧下さいますようご案内申し上げます。

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