★☆ 愛しき時間(とき) ☆★

2007年に乳がんと肺がんを克復しました。
現在 ACTH単独欠損症(特定疾患)、糖尿病の闘病中です☆

品格

2008年02月28日 | 想い

今、世の中で「品格」という言葉がにぎわっている。

テレビや新聞でも毎日のように報道され、
書店にいくと、「○○品格」という本がズラリと並んでいる。

「国家の品格」、「日本人の品格」、「女性の品格」
「親の品格」、「父親の品格」、「子供の品格」・・・・・・

私も数冊読んだ。


また、昨年から、朝青龍の言動が問題になり、
横綱の品格が注目されている。

朝青龍は、今年はじめの記者会見で
「これからは横綱としての品格を身につける・・・」と話した。
きっと、彼もそうなりたい気持ちはあったのだと思う。
でも、品格なんて、急に身につくことではない。

その後も繰り返される彼の問題ある言動。
そのたびに、横綱としての品格に注目するマスコミ。

私は、そのニュースを聞くのが辛くなってきた。

もう、彼に「品格」を求めないほうがいいのではないか。
彼に「品格」を求めても無理である。
品格は、急に、頑張って、できることではないから、
彼の重荷になるだけである。

最低限のマナーやルールを守ってもらえればいい。


「品格」を辞書(大辞泉)で調べると、

「その人やその物に感じられる気高さや上品さ」

と書いてある。

物事には、努力して身につくことと、
努力しても難しいことがある。
「品格」はその一つのような気がしてならない。

即席の品格は長続きしないし、
どこか、滑稽だ。

品格は時間をかけて培うものだから。


真の品格とは、
長年、生まれ育った環境の中で、
自然に身についた品のある振る舞い、
内面からにじみ出る品性・・・
それを持ち備えている人である。


この朝青龍問題・・・

横綱として品格のない言動を繰り返す朝青龍が一番悪いけれど、
そこまで朝青龍に品格を求めるのなら、
彼を『横綱』に選ぶ時点で、
「強さ」だけでなく、
「品格」について考えるべきではなかったのだろうか。
・・・と、悔やまれてならない。



Comments (2)
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