「代替療法」だけに頼り、手遅れになるケースも。
藁にもすがる思いの患者を狙う、
「がん」ビジネス(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース
がん患者が利用する健康食品や、様々な治療法――
通常の医療とは別の、いわゆる「代替療法」をいま、
日本のがん患者の2人に1人が利用し、
市場規模は1兆円に及ぶと言われている。(続き)
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この記事を読んで驚きました。
私は乳癌と肺癌を経験していますが、
十数年の闘病中に、
一度も「代替医療」を考えたことがないからです。
≪私の病歴≫
1997年4月・・・右乳癌(ステージⅡ)発病⇒【温存療法手術】
1997年5月・・・(右)腋窩リンパ節手術
2000年・・・再発 (残した右乳房に癌ができる)⇒【温存療法手術】
2001年・・・再々発 (残した右乳房に再び癌ができる)⇒【全摘出手術】
2001年・・・肺癌発病 (原発性・ステージⅠA)⇒胸腔鏡手術
2002年・・・ACTH単独欠損症発病⇒治らない病気のため現在も闘病中。
2007年・・・乳癌と肺癌 克服
私は、開業医の家庭に育ち、
周りに医師が多いためか、
病気は「病院」で治してもらうもの、と思っています。
日頃から、健康食品にはあまり関心がありません。
ですから、癌の告知を受けた時にも、
設備の整った病院で、
専門の医師のもと、
最善の治療をすることしか考えませんでした。
私の闘病生活も安泰ではありませんでした。
放射線治療の最中に肺炎を起こす出来事があったり、
抗がん剤治療の副作用も大変でした。
倦怠感で日常生活もままならず、毎日、近所の内科に点滴に通院しました。
3年目、これで抗がん剤が終了、という時、
(抗がん剤の服用は、3年間の予定でした)
乳癌が再発して、終了どころか、抗がん剤が一錠増えました。
乳癌の「腋窩リンパ節手術」では、
リンパへの転移がないと聞かされていたのに、何故再発なの!?
90パーセント、再発しないって言ったじゃない!?
一錠でも副作用が大変なのに、二錠も!?
悲しくて、せつなくて。
それでも、再発や転移の予防のために頑張りました。
しかし、その1年後に、再び、再発しました。
もはや、乳房の全摘出しか術はありませんでした。
全摘出しないと、生命に関わってきます、と言われ、
担当医の前で、号泣したことを覚えています。
泣く泣く覚悟を決めた全摘出手術ですが、
その時、すでに、左肺に、癌ができていました。
肺にも!?
なぜ?
転移?
転移だとすれば、余命何ヶ月なの?
乳癌の手術の創が癒える間もなく、
「右乳房全摘出」という心の傷の整理もできないまま、
(退院をしないで)
呼吸器外科の病棟へ移り、
肺癌の手術をしました。
そんな状態でも、ただ、担当医の言われることを信じ、
医学を信じて、治療を続けました。
健康食品などは、
「もし、私の体に合わなかったら・・・」と怖くて手が出せませんでした。
私の体の状態をよくわかってくださる担当医にお任せするのが
一番いいと思っていました。
おかげ様で、二つの癌を克服することができました。
“藁にもすがる思い”というのはわかりますが、
代替療法だけに頼るのは危険だと思います。
<代替療法とは?>
『通常医療』の代わりに用いられる医療。
健康食品、マッサージ、アロマセラピー、はり、きゅうなど。
<統合医療とは?>
通常治療と代替医療の二つを統合した医療。
おかげ様で、乳癌発病から13年。
肺癌発病から9年が経ちました。
いまだに、体調を崩すたびに、
「癌ではないかしら」と怯えます。
癌はそんな怖い病気ですね。
私が、こうして元気でいられるのは、
周りのたくさんの方のおかげです。
精神面では家族にたくさん支えてもらいました。
感謝、感謝の毎日です☆
≪私が心がけてきたこと≫
☆設備の整った総合病院を選ぶ。
☆お医者様を信頼すること。
☆医学を信じること。
☆検査&治療は忠実に。
☆規則正しい生活をすること。
☆ストレスをためないこと。
☆自分が癌であることをなるべく忘れること。
☆あせらない。
☆諦めない。
☆明るい気持ちで♪