昨日(25日)15時~2時間、BS朝日で、
「鳥越俊太郎の遺言~がんと共に生きる」の放送があった。
たまたまチャンネルを回していて気づき、
途中からだったけれど、同じ癌患者として興味深く拝見した。
さすがジャーナリスト・鳥越さんらしい内容の番組だった。
鳥越さんは2005年10月に直腸癌が発覚→手術、
臓器やリンパへの転移はなくステージⅡとのこと。
その後、定期的に検査を続け、
2006年10月に左右の肺に腫瘍が見つかる。
2007年1月に1回目の肺(左)の手術→「転移」と判明。
切除された「癌」の映像まで放送された。
そして、2007年8月、2回目の肺(右)の手術→こちらは「良性」だった。
2回の肺の手術は、最先端の胸腔鏡手術で、
私の肺癌(2001年)の手術と同じだった。
≪胸腔鏡(きょうくうきょう)手術とは・・・≫
体の側面に2~3cmの穴を4、5ヵ所あけて、
胸腔鏡(小型カメラ)や自動縫合器などの器具を差し込んで、
モニター画像を頼りに、体の外から操作する手術。
私は、もちろん、自分の手術の場面を見ていない。
手術当日は、
病室から点滴を受けながらストレッチャーで運ばれ、
手術室の前で家族と離れた。
笑顔でピースして、手術室に入ったことを覚えている。
その後、全身麻酔がかかり、
なにも記憶に残っていない。
気がついたときには、
集中治療室のベッドに横になっていて、
時間も12時間以上経過していた。
「今、何時ですか?」
「午前2時を過ぎていますよ」
予定の時間をはるかに上回り、
集中治療室にいることが、不気味だった。
深夜なので、家族もいない・・・。
(集中治療室に移されて、
担当医から声をかけられたり、
家族が帰るとき、声をかけたことはうっすら覚えている)
昨日、鳥越さんの手術の場面を見ていて、
私は、自分の時と重なった。
私はあんなに時間がかかったのに、
鳥越さんは、30分余り(?)で手術が終わった。
でも、手術の方法は、胸腔鏡手術には変わりない。
何故?疑問をもつ。
でも、きっと、癌の種類や程度も個人差があるから、
時間も差があるのだろうと、勝手に納得。
しかし、鳥越さんの手術中のいろいろな場面は、
私にとって、衝撃的だった。
体の側面に器具が入っている時、
「私もそうだったのかなー」とか。。。
切除された『癌』の検体がテレビに映った時、
「私の癌もあんな色をして、あんな形だったの?」
と、絶句してしまった。
手術後、担当医から家族に、
検体を見せて説明はあったものの、
私は見ていない。
(乳癌の時は局所麻酔だったので、切除された『癌』を見せられた)
私の左脇腹には、今も、胸腔鏡手術の創痕が4ヵ所ある。
通常の開腹手術と比べ、
体への負担も軽く、創痕も目立たない。
乳癌の闘病中での肺癌発覚なのに、
最新医療のお陰で、今も生きていることに感謝する。
「がんから逃げないこと。
向き合えば怖くない。
逃げるから何でも怖くなる」
癌と向き合うことが大切、と鳥越さんは言われる。
乳癌と肺癌を克服した私もそう思う。
癌は早期発見して、
適切な治療を受ければ治る病気になっている。
それがわかっていても、
検診から遠ざかる私たち。。。
明日は、10月9日に受けた乳癌検診の腫瘍マーカーの検査結果を聞きにいく。
良い結果でありますように・・・
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