家の中でウェルビーイング状態を保とうとすると酒の力を借りなければならない。
が、真冬のこんな光景を目にすると酒がなくても幸福感に包まれる。
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岩の上では、いつもの彼が同じ気持ちを感じている。
1月なのに、ロープをするという仲間たち。
でも、奥の浜に足を踏み入れると、ロープができそうな気温だ。
「楽園」10cにもTRを張るというので、リードを買って出る。
この1か月、全くクライミングをしていない。
で、どれくらいだめになっているか興味津々。
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案の定、よけいな力が入ること、入ること。
レイバック地帯は無事抜けた。
が、ハンドジャム地帯で必要以上に力が入る。
使っていない腕がどんどん疲労していく。
体は十分暖かいが、クラック内はとても冷たく、気付かぬうちに手の感覚がなくなる。
いい左カチを取る。
手の感覚がなくなっていることに気付く。
「あれ、あれ??」
まったく持てず…。
次のムーブを起こしに行くと、足が滑って落ちました。
カムは用心深く決めていたので、ゆっくり休む。
何とかトップアウトし、無事TR設置。
1月前は、「もう余裕ですよ~。」などと言っていたのに…。
歳を取ると、いつまでも同じことを楽しめる。
「波打ちワイド」には、KGさんがTRを設置。
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この2本をSちゃんと、外ロープ2回目というHさんが楽しんだ。
焚き火跡と周辺のごみ片付けなど、環境保全に努めたり、昼ご飯をゆっくり食べたりすると、あっという間にいい時間。
「留萌の春」をTRで遊ぼう、という話になり交代で楽しむ。
Hさんもトップアウト成功。
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これぐらいのグレードがいい。
太陽も、青空も、岩も、焚き火も、人々も平和に満ちた1日だった。