なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

電気の沢

2016-07-17 | 沢登り
遠くに行くのにちょっとだけ登るってなあ、と思っていて敬遠していた電気の沢。
「あれはおもしろいぞ」と、経験豊富な知人が言うので、Uと二人行ってみた。
泊まるところも考えず、前日立ち。
「どうせ暖かくならないと出発しないのだから、日帰りでもよかったなあ。」などと話しながら、野営場で飲む。

朝、『双曝台』に上がり、滝を眺めながら、過去のアイスやこの辺のクラックルートの話などして、体が温まったところで、出発。

すぐF1。そしてF1の上。


あとは、へつったり、またいだり、飛び越したり…。


そして、苦肉のハンマー越え。


おもしろい。
いちいち、どっちをへつろうか考えさせられるのがおもしろい。
でも結局どっちもで行けてしまうことが多いのもおもしろい。
しかも、落ちたら冷たい、という罰ゲーム感覚にさらされているのがまたおもしろい。

ふと上を眺める。


ず~っと谷間の美しさ…。


昼には抜けて、温泉に浸かる。
奥立岩によって『レッドキング』と『銀盤』にトライ。

『銀盤』は、とてもすきなタイプのルートだと分かるおまけつき。

体が酷使されずに、楽しすぎる1日は、まだあまりよくないような気も…。

さて、次は…?

原点回帰

2016-05-22 | 沢登り
年が、10をこえたころ道がどこまでも続いていることがわかった。
自転車を使えば長い距離を行き、そして戻れることがわかった。
2年も経つと、自宅から半径20~30km圏内は自分のテリトリーだと感じていた。
子どもの自転車感覚でも1時間で20kmは行けたから、もっと半径が広がりそうなものだが、あっちに向かって行って途中の脇道が魅力的だとそっちに行く、でもまっすぐも行きたい、みたいな感じだったから、半径は広がらない。

最近そんな10代を思い出しながら、半径40km圏内の地図を眺める。
まだまだ知らないところがある。
しかも、ここ北海道では季節の変化で劇的に場所の味わいが変わる。

今日は松倉岩を目指した。
林道が長いのはつまらない。
山菜もありそう。そっか、それなら沢から行けばいいんだ。
林道も短い、周回コースが取れる、もしかしたら滝もある!?

10代のころと違うのは、自転車だけでなく車も使えるし、林道も沢も雪渓も岩も踏破できる。
その辺を自由に動き回る性能が上がっている。

勝納川沿いの林道を上がり、松倉岩西のコルに上がる沢に入る。

林道わきをスキーで滑った翌週に沢シューズを履いているのは初めてでうれしい。

ウドを取りながら、ねぎ畑で香りをかぐ。

滝も出て、雪渓も処理する。


コルと林道が離れているので、雪渓をつなぎながら林道に出る。雪渓がつながっていれば松倉岩をまっすぐ目指そうと考えたが残念ながら藪。ボルダー群が現れる。


ぐるっと回る林道を上がり分かりにくいルートをたどると松倉岩。

簡単に来られればいいボルダーが作られるだろうに、うまくいかないものですな。

林道を降りる。
もう一つのお楽しみ、穴滝を目指す。
途中のヤチブキ畑。

昔は、よく塩漬けにした。あっさりしてておいしい。

季節のせいか道が荒れていたが無事到着。


林道にはバイクの人、山菜取りの人、自転車の軍団がいた。
いろいろな方法で来られるが、途中の処理を判断しなければならないこの季節。
結構歩いたな。
ブヨには参った。もう虫除けがいる。


ニセイノシキオマップ

2015-08-10 | 沢登り
『天国への階段』はいつも候補地に上がっていた。
しかし、現地までの遠さの割に短いことやその年の天候との兼ね合いなどでなかなか足が向かなかった。
この8月8日、ようやく足を踏み入れることができた。

山仲間のお膳立てにより、3パーティーPeak集中を目指して上川町旧トウウン小学校に宿を取った。
天国Pは、Uくんと若い蟻くんとかっぱの3名。

6:00、沢出会いの高山橋、林道の中間地点を少し越えたところに軽い土砂崩れがあったので、そこが車止め。
6:30、林道を歩き始める。林道あとを電線の下まで詰めることができ、最後は大き目砂防ダムで林道終了。
7:00、ダムの上から沢を歩く。


晴れ間を期待しながら淡々と河原を歩く。
1070m二股を越えると河原と言うよりガレ場といった感じの場所が続く。
空に時折青さがにじみ期待感がつのる。

9:15、1270m、急に沢が開けたかと思ったらガスに包まれた急峻な地形が浮かぶ。
左岸の崖から細い水流が滝となって落ち、奥には雪渓が見える。
雪渓処理を思案。両岸がガスで見えない、雪渓の厚みを確認し中を通過。
すぐにF1。一応ロープ。


天国への階段が始まる前にまた雪渓。
これも嫌な感じだがくぐる。
この頃から晴れ間が増してきてため息が出るような地形が見え隠れする。


待望の階段を登り始めると、下に雲海、上は青という理想の景色が広がる。


時々際どい一手を着実に取りながら高度を上げる。
1400m手前の二股で失敗。ここは左、と思い込んでいた。
F3が出てこないことで右だったのか、と気付く。
リードをすることが最も楽しみなことだったので残念でならない。

とはいえすっかり晴れ上がった稜線に向かって行くのは気持ちがいい。
11:35、大槍と1742mの中間に飛び出すとPeakに向かった。


11:55、Peakで尾根P、茅刈別Pと集中。子孫3も仲間のお世話になりながら無事登頂していた。

下りは尾根へ。
子どもペースでゆっくり下る。
丸見えの茅刈別沢の楽しさを聞く。
14:40、清川コース登山口着。

車を回収し、この日も旧トウウン小で宿。


焼き物、花火、語らいの夜。

室蘭岳裏沢の中央の真ん中直登沢

2015-08-02 | 沢登り
10年ぶりの室蘭岳裏沢。
Uが裏沢がいいというのでそれはいいということで行ってみた。


相変わらずきれいだけど…。

2年前の大雨の影響か、荒れている。


途中にハーケンが打ってある滝。
最初は突っ込んだけど、途中からロープを出す。

この後、もう一回、お椀の滝と呼ばれるところに突っ込もうとしてロープを出す。
結局藪に逃げる。

水がなくなって急斜面を、はーはー言いながら、
3時間半ほどでピーク。

北尾根ルートという登山道があったので、そこから下山。
お気楽…。

ついでに川又温泉に浸かってきた。

ポンベツ川

2015-07-12 | 沢登り
Uくんと若者3名を連れてポンベツ川へ。
沢の入門コース、沢の美しさを味わえて、難しいところがなく、何か目的と楽しみがある沢なんて札幌近郊では難しいと思っている。しかも自分もおもしろくなくてはいけない。これは常に外せない。

というわけでまだ見ぬ石狩白老滝を目標にした。
前泊し、ありくんのコメント「もののけ姫の世界」を行く。


へつる。

泳ぐ。

はさまる。


などを楽しんでいるうちに、石狩白老滝へ。

色がたまらん。

周囲の壁からは、壁の途中の穴から水が噴き出ている。
滝壺を楽しんだら、不思議なことを確認しに行く。
この滝2段に見えるのに、上には水が流れていない???
というわけで、下の段の上に上がる。
すると、夢の色。


この左奥から湧き出ている水が滝を作っていた。
で、その滝壺に!


最後は砂防ダムも!


最後はみんなで、みそぎ。


暑かったから、何度も飛び込み、何度も浸かった。
この辺の川、気になるなあ。