なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

カタルップ沢

2014-08-18 | 沢登り
16日土曜日は、カタルップ沢~神威岳。
午後発の1泊しか日程が取れない中で、楽しそうな沢を厳選。
カタルップを選択。
結果、ぎゅっと詰まった沢でありがたい限り。

15日金曜、8時ごろにトッタベツヒュッテを横目で見る。
今回は3人なのでいいが、夜の林道はなんか切ない。
小屋前で楽しそうに飲んでいる様子がうかがえたので、そのままゲートまで。
ゲートは開いているが、ゲート前にテント泊。

16日、5:40にカタルップ沢前に立ち、時間が速いので様子をうかがう。


6:00、出発。
すぐに小滝が続く。


へたり始めたゴム底沢靴に滑るといううわさが不安だったが、どこの沢もそんなに変わらない。
7:30、950m、10mの滝。
水流の左を登る。


990mくらいからゴルジュ続く。
とても幸せ。


幅が広くなり、渓谷がV字になってくると、1150m付近の40mの滝が現れる。


しばらくはまた、小滝をどんどん登り続ける。

1300mくらいの滝がかっこいい。
V字渓谷間に遠目に見えて、じわじわと近づいていく感じがいい。

ほぼ水流を直登。


いくつかの小滝を越えると、源頭の雰囲気。


10:10、神威岳Peak。
戸鳶別方面を眺める。

北に伸びる尾根上にけもの道を見つけ踏みいる。とても歩きやすく驚く。
GWにも来ていたので、1400mくらいでふり返る。

雪と緑の稜線を近い期間で見られてうれしい。

1348mから、カタルップ本流を目指して降りる。
最後は、上から20m、8m、15mの3段の滝を一気に懸垂して、本流に飛び出す。


14:00、カタルップ沢出合い。

お楽しみばかりを1日で通り過ぎて、もったいないやら申し訳ないやらの気持ちが入り混じったが、おもしろかった。
若いころに味わう度量があれば、日高に踏み入るイメージがどんどん広がったんだろうなあ…。


白老川をうろうろ

2014-07-21 | 沢登り
前日まで、室蘭岳にしようとか、小挽沢にしようとか、湯内川に行きたいとかいろいろ考えているうちに、白老川で話がまとまった。
珍しくピークを目指さない沢登り。

計画は、林道から白老滝上流に降りて、大星沢右股を登り望岳滝(でいいのかな?)を登る。その後国道に這い上がり、車で砥石沢に移動。そこから本流に下り、白老滝を見ながらたき火して、あわよくば白老滝に登れないか、というもの。

以下、望岳滝までの登り。
ほんとにきれいな沢だこと。


右股に入ると何ともない渓相が続く。急に望岳滝。

一段目は、ロープを出して右岸の草付き沿いに上がる。
2段目は、階段状、すたすた上がる。

上からの眺め。

50mロープで2回懸垂して降りた。
最後の登り。


砥石沢から本流へ。
本流のまあ美しいこと。


そして、見事な白老滝。

これはすごい。感動した。
しばし眺めて、右岸を登ろうと考える。
下から1/3までは、何ともなく行けそうだが、その上が確信持てず。
また、2段目は無理じゃない、というUくんの言葉で、「まあねえ。」ということでやめる。


しかし、予定通り。

その後イワナ沢から国道に戻り、沢は終了。
帰りにちょっとだけ、恵庭岳ボルダー。

ピパイロ川~ピパイロ岳~1967m峰アタック~伏見岳

2013-08-06 | 沢登り
金曜日の夕方から札幌を出て、ピパイロ川に向かった。

山仲間が伏美岳で尾根とニタナイ川から集中するということだったので、反対側からも! と思い企画。
ピパイロも1967m峰も、なかなか行く機会がなさそうなので、そこも魅力を感じた。
天気のおかげもあり、短いながらも素晴らしい山旅だった。

初日は、美生ダムの看板前でテントを張る。星の美しさに心を奪われる。
メンバーは3人。就職したばかりで、装備がピカピカのTちゃんといつものUくん。
軽くビールを飲んで就寝。夜中に鹿が何度も泣き叫んでいる。

3日、ピパイロ川八の沢出合いを6時に出発。
林道終点から林道跡をたどる。7時、690m辺りで本格的に入渓。


9時、840m二股。ずっと水がにごっているのでなんだろうと思っていると、答えにぶつかる。

860mくらいから、100m以上に渡って、雪にかぶさった土砂と倒木に沢が埋め尽くされている。
あとでわかったことだが、1911m峰から北に向かって伸びる支尾根の斜面が、見える限りで3箇所大きく崩落している。その多くがこの辺りまで流されている。

10時10分に、1000m二股。ここからようやく澄みきった美しい水。
すぐに滝が表れ、ずっと階段状に続いていく。どこからでも登れる滝が多い。シャワーを楽しみながら、ぐいぐい上がる。


1075m二股は、左股が本流に見える。右股は8mの滝。水が噴き出している。調べた記録に頼り、この滝を登る。少し直登に躊躇しながらも、各々二手に分かれて左岸、右岸の両方から攻める。


雪渓があり、越えると大きな一枚岩の滝が続いている。樋状が50mくらい続く滝で両手両足をつっぱたり、多少慎重さを求められるクライミングがあったり、雪渓トンネルをくぐったり、と、あきない。
天気もよく、気持ちも高度も上がっていく。

1250mを左に取ると、1350m二股までずっと一枚岩の岩盤が続く。雪渓と一枚岩を交互に歩き、その両方に導かれて進むと、やがて潅木地帯。
1850m辺りからやぶにあたった。30分やぶこぎで14時40分に稜線に出る。

出たのは、ピパイロと1911の中間くらい。
この稜線、低い所なら、ほぼどこでもやぶ漕ぎをせずに稜線に出られるのに、少し高い所に導かれてしまったおかげでハイマツ漕ぎまで堪能できた!!。

ピパイロPeakは、岩がごつごつしているとても雰囲気のよいPeak。しばらく堪能。
ごつごつ地帯を1911側に降りたスペースにテントを張る。途中から雪をかつぎ、冷やしながら登ってきたビールで乾杯。


ビールとラム酒で酔って早々に寝てしまうが、21時ごろ全員1度目が覚める。目を見張るような星の世界。
Peakの夜はいつも格別。でもこの星空は過去と比較しても一級品。流れ星がゆっくりと目に映る。

4日、4時起床。全員で朝焼けを眺める。刻々と変化する色合いに目を奪われながら、周囲の山々と雲海に見とれる。雲が日高側から尾根を越えて徐々に十勝側に降りていく。振り返ると日の出。空が茜色からオレンジ色に輝きながら変わっていく。


アタック装備で1967m峰に向けて出発。快晴。


6時20分に、1967m峰着。
ここが日高第3峰。山容も高さも申し分ない。眺めに浸る。

ピパイロから伏見岳への尾根は長い。眺めもいまいち。
荷物も重く、潅木のかぶさりや滑る道に気持ちを奪われる。標高差400m近くを一気に下り、アップダウンをくり返し、最後に250mほどを一気に上がる。
疲れた。

10時40分に、伏美岳Peak。
直後、尾根Pが次々と到着。しばらくしてニタナイ川Pが到着。
全パーティー合流を果たした。

沢は、「ここが面白い」ということはないけど、明るさと解放感がよかった。
天気のおかげもある。
感謝!

とりあえず展望写真

2013-08-05 | 沢登り
ピパイロ川~ピパイロ岳~1967m峰~伏見岳、と短い山旅。


1枚目、ピパイロPeakより戸鳶別方向を望む。
2枚目、ピパイロPeakの朝焼け。
3枚目、1976m峰を望む影法師3人組。
4名目、1967m峰から戸鳶別、幌尻の眺め。

星空が写真にできないのがとても残念・・・。

札的三の沢~六の沢下降

2013-07-21 | 沢登り
昨年楽しかったので、続けて札的に行った。
近いし、バリエーション豊富だし、歯応えあるし、あきるまでは沢初めにいいかもしれない。

Uくんの運転で向かうと、昨年整備していた川岸ができあがっていて、Co170mくらいまで入れた。
6:50 車止め。
7:50 Co350位の雪渓。
8:00 大滝。この辺から滝登りまくり。



8:10 三の沢出合い。しばらく行くと3mの滝。その後に出てくる10mの滝が今回の肝。

しばらく眺めて悩んだ。行こうか、巻こうか。で結局、水流右の岩盤から直登。ゴム底沢シューズに濡れた岩盤が滑る。
水流の強い所によっていく前に、クロモリを1本打った。
あまり効いていないなあ、と感じていると、カムを決めるのに良いクラックがあり、安心して立ち込む。
半身が水流の下に入り、シャワー。
ここでよいホールドが見つからない。
手を伸ばしたところの小さいホールドで、滑るけど平らなスタンスに乗せた足を入れ替え、
微妙な縦スタンスに足を突っ張り、水流の中に突っ込む。
ここでようやく安心スタンス。
緊張感もあって、大満足の滝シャワー。

9:25 490m二股。左股は大きな土砂崩れで水流が途切れているが、また出るだろうと登る。
9:40 600m二股に入ると、崩れた雪渓。その後2段30mの滝。
左岸を直答しようと試みたが、数m滑り落ちて断念。右岸を大きく高巻く。
次々高巻。どれも両岸岩盤で草付きにバイルを決めて・・・。

11:00 やぶはあまり漕がずに稜線。尾根道に出る。


休憩後、樺戸山とのコル手前から笹薮に突入。六の沢下降開始。

2回懸垂をして、本流に合流。


微妙な小滝を何度も下る。
その後も2回懸垂。大滝はフィクスで強引に下る。
13:30 大雪渓の場所。もうすぐだなあなどとのん気に考えながら、先を見て、驚愕。
登りでくぐった雪渓の一部が崩壊している。


しばし崩壊雪渓を眺めて休憩。
雪渓くぐってつぶされた山岳事故って聞かないね、などと都合の良い会話をする。

14:20 車止め到着。終了。