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Wings From The Wings THE LOST MIKE MILLARD TAPE / WINGS

2020年12月16日 | 西新宿系


先日ついに、マイク・ミラードの手によるウィングス76年6月23日、L.A.フォーラム公演が公開された。

そしてこれはおそらくプレス盤としての最速リリース。


Wings From The Wings 
~THE LOST MIKE MILLARD TAPE (by Valkyrie Records VAL-064)~

前評判というか、いち早くネットから落とした音源を聞いた人達のレビューの中に、
~元々1st GENの音質がいいから特段に音質UPしたようには思えない~的なものが少なからずあったものだから、もう早く聞いて自分の耳で確かめたかった(笑)。


早速プレーヤーのトレイにCDを乗せ、プレイボタンを押し、アンプのボリュームを解放していくと・・・。
一聴してこれまで聴いてきたものとは次元、いやテープの世代の違いを実感できる音が聞こえてきた。

一瞬、バンドの音が小さいか?と思うも、それはこれまで数十年に渡って施されてきたリマスター作業の「効果」であって、これが本来のバランスなんだろう。
静寂がきちんと静寂として記録されているのでバンドの音を無理に持ち上げなくてもきちんと聞こえてくる。ノイズもほとんど気にならない。


まだきちんと聞き込んだわけではないのであくまでも初見的な感想になるのだけれど、まあドラムの音が生々しい。
これまではいかにもカセット録音ぽい詰まった印象、悪く言うとチープなリズムボックスの様にも感じられた音が、ちゃんと人間が叩く(当たり前か)血の通ったドラミングとして記録され、バンドをリードして行ってるのを感じることができる。

同じ様にポールのリッケンバッカー・ベースの音もくっきりと聞き取ることができ、
「JET」でのゴリゴリとしたピッキングの音がたまらない。

デニー・レインの「Go Now」、イントロのピアノだって、こんなに跳ねたリズムを感じさせる演奏だったのかと驚いてしまった。

これがマスター・テープの音か~
と溜息をもらさずには自分としてはいられなかった。
兎に角生々しい。機材もさることながら、下見や徹夜して確保したという録音ポジションが何よりこの名録音を誕生させ得た最大の要因だったんじゃないだろうか。
それほどバンドを近くに感じられる。
観客席の奥の方の歓声まで綺麗に聞き取れるのは結構感動。

「Silly Love Songs 」曲が進むにつれポールのボーカルがきつそうになってきたり、「Band On The Run」でフラット気味になったりと、ステージ上の苦闘すら感じられるのも音がこれほどまでにクリアだからこそ。
これが千秋楽。余力を残すものか、という凄まじい気迫が伝わってくる。


「Wings From The Wings」と言えばやはりこのジャケデザイン。ポールの雄姿もきちんとオリジナルの画像に差し替えられているのもポイント高い。

いや~ついつい興奮気味になってしまった。

内容、音質共に個人的な、今年のベスト・タイトルか。

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