肩がぶつかる

人が多く混みあったところでは　「肩がぶつかる」事があります。

ところが、たった自分ひとりでも「肩がぶつかる」事があるんです。

腕を上に挙げる時、
後方に腕を回す時、
水泳で腕を回す時、
ボールを腕で投げる時、

こんな時に肩で違和感を感じる事はありませんか？

肩をうごかすのに、腕だけを動かしていると、肩関節の中で“ぶつかり”が起こる事があります。
肩を動かす時には　腕の骨といっしょに肩甲骨、鎖骨、胸郭をセットにして、なおかつ背骨も一緒に動くと、肩の動きがスムーズになり、「ぶつかり」を防ぐ事が出来ます。

同じ、球関節の股関節に比べると、肩関節は　大変複雑な形をして、たくさんの筋肉が狭い場所で込み合っています。
押されたり、擦れあったりして痛みが起こる肩の障害でインピンジメント症候群という疾患があります。
こうなると、痛みが激しくて、動作にも支障が出てきます。
これを事前に防ぐには　肩関節の中が混みあってぶつからないようにスッキリとそれぞれの骨、筋肉が一定の場所に収めるのが大切です。

ちょっと実験をしてみましょう。

わざと猫背になって、バンザイをします。　すると、肩関節の中で、ぶつかる感じがしませんか？
今度は　猫背のままで、手を背中に回します。　同じように肩関節の中が窮屈ではありませんか？
姿勢を正して同じ動きをすると、スッキリと肩を動かすことができるでしょう。
でも、もしかして猫背のまま固まっている可能性もありますね～。

本日のＹＭＣＡ専門学校では　肩関節についての授業を行いました。
生徒の中でも、水泳をする時に肩に違和感がある人が　多く、肩関節の運動をする以前に正しい肩関節の位置を確認するのに1時間を費やしました。
肩甲骨や胸郭の傾き、上腕骨頭の向き、鎖骨の位置など、正しく肩関節をセッティングして、肩周辺の筋肉に再教育をします。
この肩の再教育をして正しい姿勢に置くだけで、肩関節の大きな障害も肩コリも予防する事が出来ますし、スポーツのパフォーマンスも良くなります。

午前中の神戸ゆうゆう体操では　「胸郭・肋骨の位置」の確認をしましたよ。

＊まだまだ、肩については　たくさん書きたい事がありますが、こちらのホームページに肩替りをしていただきます。素晴らしく肩関節の事が記載されています。
　→アスレティックトレーナーの基礎知識