先日、文楽を鑑賞しました。
今回は 七世竹本住太夫引退公演でもあり、たいへん盛況のようです。
落語をはじめてから「太夫さんの感情表現の豊かさを勉強するように・・・」との師匠のお勧めもあり、
そして幸運なことに古典芸能学芸員さんとお知り合いになったこともあり、毎回公演を御案内しただくとともに、文楽技芸員さんのお話を直接お伺いする会にも呼んでいただいております。
今回は 三味線の鶴澤清公さんが解説、演奏をしてくださいました。
文楽を見たこともない大学生だった鶴澤清公さんは 大学の文楽鑑賞会を見て、この世界に入りたい!と思われたそうです。文楽は世襲制ではなく、だれでも(年齢制限有)研修生になれるそうで、研修生時代のご苦労をお話してくださいました。
一番、ひやぁ~!?!?と思ったのは 三味線のバチが大きいために指と指の間が裂けるのだそうです。
裂けても、血が出ても、稽古は休めませんので、なんと!?傷に“アロンアルファー”(瞬間接着剤)を付けて、ひっ付けたのだそうです。
現在では“バチまめ”ができて、手の皮が分厚くなり、手もバチ仕様に進化し、裂けることも血が出ることもなくなったそうです。
トップアスリートと同様に、トップ音楽家の運動障害も避けられないものなのですね~。
今は 傷薬もアロンアルファ同様に固めるものもあるのにな~・・・とは思ったのですが、文楽の三味線さんは みんなアロンアルファーを使っているのだそうです。
大丈夫なんだ~?! 良い子はマネしない方がよいと思います。
もう一つのご苦労は 研修期間が終わって、一人の師匠に付くそうなのですが、研修期間中は 色々な師匠に教えてもらうそうです。 すると、師匠によって構えや三味線をおく角度などが違うのだそうです。
これは 足元にも及ばないほどの経験ですが、分かる気がしました。
三味線のお稽古をしていて、私の体のサイズなら、どうなんだろう?とか、構えや動きを運動学的、機能解剖学に考えたりするんですよ、生意気にも・・・。
鶴澤清公さんは 要領を得て、各師匠に合わせて、構えなどを毎回変えたそうです。その中で、自分仕様を見つけて行かれたのでしょうね。
大学生アスリートを見ていると、みんなが 長い競技経験があって、各地方でトップの成績を残している選手でその競技は 巧い! しかし、フォームなどは10人10色。
一般の人も、立つ歩くなどのに動作は あたりまえにできるけれど10人10色。
運動学的セオリーには当てはまらず、科学的根拠も見いだせないことも、たくさんあります。
考えて見れば、古典文化すべて、機械に頼らず人間の身ひとつで造り上げられたもの。
現代のほうが進んでいるかのように勘違いしがちですが、出来上がったものにスコンと中身がなかったり・・・
ってことが多いのかもしれません。
さて、長ぁ~い上演時間ですが、どんどんどん人形浄瑠璃の世界に引き込まれていきました。
こんな素晴らしいものが そこにあるって幸せよ! ねえ・・・大阪。
今回は 七世竹本住太夫引退公演でもあり、たいへん盛況のようです。
落語をはじめてから「太夫さんの感情表現の豊かさを勉強するように・・・」との師匠のお勧めもあり、
そして幸運なことに古典芸能学芸員さんとお知り合いになったこともあり、毎回公演を御案内しただくとともに、文楽技芸員さんのお話を直接お伺いする会にも呼んでいただいております。
今回は 三味線の鶴澤清公さんが解説、演奏をしてくださいました。
文楽を見たこともない大学生だった鶴澤清公さんは 大学の文楽鑑賞会を見て、この世界に入りたい!と思われたそうです。文楽は世襲制ではなく、だれでも(年齢制限有)研修生になれるそうで、研修生時代のご苦労をお話してくださいました。
一番、ひやぁ~!?!?と思ったのは 三味線のバチが大きいために指と指の間が裂けるのだそうです。
裂けても、血が出ても、稽古は休めませんので、なんと!?傷に“アロンアルファー”(瞬間接着剤)を付けて、ひっ付けたのだそうです。
現在では“バチまめ”ができて、手の皮が分厚くなり、手もバチ仕様に進化し、裂けることも血が出ることもなくなったそうです。
トップアスリートと同様に、トップ音楽家の運動障害も避けられないものなのですね~。
今は 傷薬もアロンアルファ同様に固めるものもあるのにな~・・・とは思ったのですが、文楽の三味線さんは みんなアロンアルファーを使っているのだそうです。
大丈夫なんだ~?! 良い子はマネしない方がよいと思います。
もう一つのご苦労は 研修期間が終わって、一人の師匠に付くそうなのですが、研修期間中は 色々な師匠に教えてもらうそうです。 すると、師匠によって構えや三味線をおく角度などが違うのだそうです。
これは 足元にも及ばないほどの経験ですが、分かる気がしました。
三味線のお稽古をしていて、私の体のサイズなら、どうなんだろう?とか、構えや動きを運動学的、機能解剖学に考えたりするんですよ、生意気にも・・・。
鶴澤清公さんは 要領を得て、各師匠に合わせて、構えなどを毎回変えたそうです。その中で、自分仕様を見つけて行かれたのでしょうね。
大学生アスリートを見ていると、みんなが 長い競技経験があって、各地方でトップの成績を残している選手でその競技は 巧い! しかし、フォームなどは10人10色。
一般の人も、立つ歩くなどのに動作は あたりまえにできるけれど10人10色。
運動学的セオリーには当てはまらず、科学的根拠も見いだせないことも、たくさんあります。
考えて見れば、古典文化すべて、機械に頼らず人間の身ひとつで造り上げられたもの。
現代のほうが進んでいるかのように勘違いしがちですが、出来上がったものにスコンと中身がなかったり・・・
ってことが多いのかもしれません。
さて、長ぁ~い上演時間ですが、どんどんどん人形浄瑠璃の世界に引き込まれていきました。
こんな素晴らしいものが そこにあるって幸せよ! ねえ・・・大阪。
大阪生まれを含めた大阪人の心意気で文楽をおおいに見に行こう。