閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

今年も梅干

2009-08-14 15:50:08 | 日々
週間天気予報をにらみ、
「よし!」と言って、梅を干しにかかる。

宗教色の薄い転勤族の家庭で育ったので、
お盆の行事は知識としてしか知らない。
かわりに、梅を漬けてから、干すまでの手順は、
儀式のごとくオゴソカにとりおこなうことにする。

といっても、今年はわずか47粒だから、たいしたことはない。
ざるそば用の盆ざる2枚に並べ、ベランダの日なたに出してやると、
いっせいにちゅわちゅわと太陽光充電を始めた。

ときどき下に敷いた新聞紙ごと日陰にひきこみ、
あたたまった梅を1粒ずつ裏返しては、また日なたに押し戻す。
つまり自分は炎天下に出たくなくて横着をしているので、
そのへんがいまいちオゴソカさに欠けると思う。

よその家の前を通りかかったら、そこでも梅を干していた。
うちの5倍くらいの量の梅が、きげんよく日をあびていた。

長梅雨やら台風やらのあと、ようやく連続した晴れが見込めるとあって、
それッとばかりに出したのだろう。
「どこの家でも考えることは同じだね」とMが言う。
考えることは同じだが、赤じその色から、柔らかさ、塩加減などなど、
同じ梅干は1軒もない。
何軒かの梅干を見て歩き、帰ってくると、うちのが一番可愛く思える。
ほら、色も控えめで、ふっくらと上品で…ね?
コメント
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