Mが来週から地元で展示をするため、
お手伝いで会場に行ってきました。
といっても、展示物を運び込むのはまだ先で、
まずは「下ごしらえ」の段階。
なぜかというと、今回の会場となるのが、
ギャラリーでもホールでもなく、「住宅」だからです。
市に寄贈された地元の名士のお家だそうで、
大正初期に建てられたという木造二階建て。
玄関脇の応接間がちょっといい雰囲気だったり、
裏庭には重厚な土蔵もあったり。
しかし。
長年、増改築を繰り返しながら、最近まで実際に人が住んでいたため、
中に入ると、生活の跡、ちぐはぐな補修の跡が目立ちます。
たんすやテーブルなどの家具もそのまま置いてあり、
各部屋にエアコンついてるし、そのリモコンが柱についてるし、
日本画と洋画が混在してるし、飾り棚には旅行のみやげ物がぎっしり。
大黒様に達磨に干支の置物も、好みだった、というよりは、
もらったから一応飾っておきましょう、というお家だったようで。
邸宅、と呼ぶには、庶民的っていうか…あらら?という印象。
どうしてそこが会場なのか、という説明は省きまして、
ともかく、その家の1階の和室と洋室を1室ずつ使うのです。
ふすまとか、掛け軸とか、当主夫妻の肖像画とか表彰状の額とか、
はずせるものは、もちろん全部はずさせてもらったのですが、
昔の日本家屋、天井は低いし、壁の色は暗いし、床の間はあるし、
(洋間のほうにはごく新しい洗面台ユニットと金庫まである)
展示空間としては、いまひとつ…ふたつみっつ…。
背景をすべて覆ってしまいたいのだけれど、
それではいかにも「隠した」という感じで、うっとうしいし、
第一、完全に隠しきれるものでもなく、美しくありません。
そこで、知恵をしぼったあげく、持ち込みましたのが、
英国紗…ではない、農業用寒冷紗(白)100メートルを2巻。
本来は畑の作物の日除け、風除けに使うものです。
それを、二重、三重にめぐらし、外光を遮ることなく、
目障りな部分はぼんやりくるんでしまえ、という思いつき。
脚立と、大量の押しピンと共に、数時間かけて試行錯誤の結果、
いくらかは会場らしい空間が演出できたかな、というところ。
なんとなく学園祭みたいな気分がしなくもないけれど(笑)。
管理人のおばさんが見にきて
「あらー、花嫁さんのようだねー」と言いました。
そして、もうひとつの問題…
メインの和室に、そもそも、絵を掛ける壁というものがない
(ふすま、障子、釘の打てない土壁と柱!)
ことについては、学校から借りるイーゼルおよび譜面台で
なんとかすることになっています。
これは、4年前に石造りの製氷倉庫で使った手です。
さてさて、本番は、うまくいきますかどうか。
お手伝いで会場に行ってきました。
といっても、展示物を運び込むのはまだ先で、
まずは「下ごしらえ」の段階。
なぜかというと、今回の会場となるのが、
ギャラリーでもホールでもなく、「住宅」だからです。
市に寄贈された地元の名士のお家だそうで、
大正初期に建てられたという木造二階建て。
玄関脇の応接間がちょっといい雰囲気だったり、
裏庭には重厚な土蔵もあったり。
しかし。
長年、増改築を繰り返しながら、最近まで実際に人が住んでいたため、
中に入ると、生活の跡、ちぐはぐな補修の跡が目立ちます。
たんすやテーブルなどの家具もそのまま置いてあり、
各部屋にエアコンついてるし、そのリモコンが柱についてるし、
日本画と洋画が混在してるし、飾り棚には旅行のみやげ物がぎっしり。
大黒様に達磨に干支の置物も、好みだった、というよりは、
もらったから一応飾っておきましょう、というお家だったようで。
邸宅、と呼ぶには、庶民的っていうか…あらら?という印象。
どうしてそこが会場なのか、という説明は省きまして、
ともかく、その家の1階の和室と洋室を1室ずつ使うのです。
ふすまとか、掛け軸とか、当主夫妻の肖像画とか表彰状の額とか、
はずせるものは、もちろん全部はずさせてもらったのですが、
昔の日本家屋、天井は低いし、壁の色は暗いし、床の間はあるし、
(洋間のほうにはごく新しい洗面台ユニットと金庫まである)
展示空間としては、いまひとつ…ふたつみっつ…。
背景をすべて覆ってしまいたいのだけれど、
それではいかにも「隠した」という感じで、うっとうしいし、
第一、完全に隠しきれるものでもなく、美しくありません。
そこで、知恵をしぼったあげく、持ち込みましたのが、
英国紗…ではない、農業用寒冷紗(白)100メートルを2巻。
本来は畑の作物の日除け、風除けに使うものです。
それを、二重、三重にめぐらし、外光を遮ることなく、
目障りな部分はぼんやりくるんでしまえ、という思いつき。
脚立と、大量の押しピンと共に、数時間かけて試行錯誤の結果、
いくらかは会場らしい空間が演出できたかな、というところ。
なんとなく学園祭みたいな気分がしなくもないけれど(笑)。
管理人のおばさんが見にきて
「あらー、花嫁さんのようだねー」と言いました。
そして、もうひとつの問題…
メインの和室に、そもそも、絵を掛ける壁というものがない
(ふすま、障子、釘の打てない土壁と柱!)
ことについては、学校から借りるイーゼルおよび譜面台で
なんとかすることになっています。
これは、4年前に石造りの製氷倉庫で使った手です。
さてさて、本番は、うまくいきますかどうか。