ヤマノイモ。一般には山芋、自然薯(じねんじょ)と呼ばれる。
枯れ花・・のようにも見えるけれど、これは実。
芋よりこっちのほうに興味があり、よく採ってくる。
3片の合わさったものは、豆のさやにあたる部分。
ひらくと、薄い膜につつまれた小さな種がはさまっている。
とてもよくできた、美しいかたち。
地下の芋でも増え、つるにつくムカゴでも増え、
その上、風に飛ぶ種子まで持っている。
どこにでも際限なく生えるわけだ。
葉の落ちた季節は、樹のかたちがよくわかる。
これは栗の木。何かを抱えようとするような枝の曲線。
これは山桜。すうすうと、さらさらと天に伸びる。
これは柿の木。カキカキッと、片仮名書きの木。
朴の木。長い枝が縦の線を描く。
おなじみカラスザンショウ。
魔女っぽい舞台背景にはうってつけ。
本日の水玉。
上にも、下にも。