桜の木の下に立つと、小鳥の声が降ってくる。
巣立って日の浅いひなが、あっちに1羽、こっちに1羽。
全部は見えないけれど、1本の木の中に3~4羽はいるようだ。
まだ色も薄く、ぽわぽわして、特徴がはっきりしない。
親鳥の姿が見えるので、ヤマガラとわかる。
ひなはあまり動かず、じっと枝にとまっていて、
チーチーと声だけ出している。
親ははっきりした色柄だが、ひなは、じっとしていれば
みごとな保護色で、さがしてもなかなか見つからない。
親鳥が近くに来ると、チーチーチーと声が必死になり、
羽をふるわせて餌をもらうのが見える。
親鳥は大忙しだ。
ひなのいる木を中心に、向こう三軒両隣を飛び回って
次から次へと、休むひまなく餌をとる。
見ていると、尺取虫のような幼虫が多い。
端をくわえて、枝にちゃっちゃっと叩きつけ、
食べやすいように下ごしらえをして持っていくようだ。
3秒足らずで給餌を終えると、ぱっと身をひるがえし、
もう次の獲物にねらいをさだめている。
「かいがいしい」という言葉がぴったりだ。
でも、何度かに一度は、ひなのところまで持っていかず、
その場で自分で食べてしまうこともある。
そそくさとした様子が、ほほえましい。
子育て中のおかあさんは、おなかがすくのである。
桜の葉がちょうど開ききる頃に孵化するよう、
タイミングをはかって昆虫の卵が産みつけられ、
その幼虫がほどよい大きさになる時期にひなが育つよう、
こちらもタイミングを合わせてある。
食物連鎖というのは「大が小を食べる」だけではなく、このように、
植物から動物まで、あらゆるものが複雑に関係しあったシステムだ。
そして、その桜の葉は、光を食べて育つ。
太陽が、すべての上にあり、すべての底にある。
日蝕におびえ、凶兆とおそれた古代人の感覚は正しい。
迷信だなんて、笑ってはいけない。
(上の写真は、でたらめにシャッター切ったら写っていたもの。
りこちゃんは、こういうものを撮るのは苦手であります)
ちょっとだけ早起きして、金環日蝕の観察場所を下見に。
うちの庭では、この時刻にはまだ太陽が見えないので。
ちゃんと遮光メガネも用意しました。
さあ来い日蝕。
翳っても太陽、素人のデジタルカメラでは撮影できないし、
きっと他の方が上手に撮ってくださるでしょうが
(W先生とか・・F先生とか・・?)
国立天文台のサイト(→こちら)を見ていたら、
やってみたいことを思いついたので、その道具も準備。
いや、「リッツ」ではありませんよ(・・笑)
さてさて、曇りっぽい予報も出てますが、どうでしょうか、21日。
本日のにゃんこ。
食物連鎖の上位に君臨するこのお方。
これこれ、真鈴さんや、鳥さんをとるでないぞ。
「はあ~い」
(お返事だけは良い子なんですが、ね・・)