さて、七草。
わが家ではお粥は炊かないので、
すずな(かぶ)、すずしろ(大根)を抜いてきまして、
大根の炊き込みご飯に、大根の葉をいろどりに入れて、
かぶはお味噌汁か、あるいは煮びたしか、即席漬けか・・
というのがいつものパターン。
残りは、カメラを持って「摘みに」行きましょう。
ということで・・
まず、はこべら(ハコベ)。
これは、探さなくても、どこにでも、いくらでも、ほとんど年じゅうある。
真冬でも畑のハコベはみずみずしく柔らかい。
食べてもいいけれど、ちょっと普通の雑草すぎて・・
積極的に食べたいような味でもないので、パス。
次、なずな。
この時期はまだ地面にはりついたロゼットで、
見ればたぶんわかるはず。
・・と思ったら、これが、ちっとも見つからず。
わが家の周囲では、ナズナは、近年とても少なくなった。
地面をおおっているのは、おもにハルジオンのロゼット。
その他、ヒメジョオン、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、
オオマツヨイグサ・・なんと、目につく草のほとんどが
江戸時代以降に入ってきた外来植物ではないですか。
古代の日本の「春の野」って、どんな眺めだったんだろう。
せりも・・ありそうで、ない。
一見セリっぽい植物は生えているけれど、香りが全然ないので、
たぶん違う(ヤブニンジン?)と思う。
セリやナズナが生えるには、ここは山林すぎるのかもしれない。
ほとけのざ(コオニタビラコ)は、あるにはある。
道のすみにへばりついていて、食材のイメージからは遠いんですが・・
こーんな感じ、ですね。
キク科の植物に毒草はほとんどないはずなので、
あとは「味」の問題だけ。
タビラコはタンポポより苦みがなく、香りもきつくなくて食べやすい。
と思います。(←とりあえず味見した人)
これは「春の七草」ではないほうのホトケノザ。
有毒という説もあるけれど、そうでないという説もある。
たとえ間違ってお粥に入れちゃっても生命に別条はないと思う。
生葉を噛むと、意外なことにほのかな甘みさえ感じる。
(その点では、同じシソ科の赤紫蘇などのほうがはるかに不味い)
ただし、ざらついて舌触りは良くないので、やめといたほうが無難かと。
おぎょう(ハハコグサ)は、白っぽい葉なので、遠目にもわかりやすい。
繊維質なので、お粥に入れるにはよほど叩いて刻まないと
食べにくいのではないかしら。
以上、閑猫の「道草摘み」でした。
遅くまで咲いていたヒメジョオンが種になっていた。
まんまるい小さい綿毛が可愛いです。
あ、鳥の羽みつけ!
このグレイのふわっふわは、ヒヨドリかな。
これも種。ヒメムカシヨモギ? オオアレチノギク?
ノコンギク。綿毛が散ったあとの萼が
きれいなドライフラワーになっている。
アジサイの芽が面白い顔をしていました。
お正月に泊まったホテルで、朝なんとなくTVをつけたら、
ちょうどNHKスペシャル「遷宮」の2回目をやっていた。
家にいたら、この時間帯にTVをつけることはまずないから、
番組の存在も知らないままだっただろう。
面白かったので、帰ってから、1回目と合わせてオンデマンドで見直した。
NHKには受信料を払っているのに、ここでまた料金をとられるのは
なんだかなあと思うけれど、良く考えたらこのほうが正しい。
お金を出しても見たいような番組だけを選んで見ればいいのだ。
きちんとしたドキュメンタリーの作り方はさすがNHKで、
取材に時間をかけ、ふつうは入れないところにまでカメラが入る。
余計なゲストのトークなどが入らないのもじつに気持ちが良い。
伊勢神宮と、出雲大社。アマテラスと、オオクニヌシ。
祟るということ。祀るということ。鎮めるということ。
(あ、それから「鏡」の意味も!)
これまであいまいだった基礎の部分がすっきりとわかり、
藤原京から平安京、そこから現代まで続く一本の道筋が見えた気がした。
(しかし、日本の「神社」というものの概念や成り立ちや役割を、
ちゃんとわかっている日本の人はどれくらいいるんだろう。
少なくともわたしは学校で習わなかったし、親にも教わった記憶がない。
まして外国の人にわかりやすく説明するのは非常に難しいのでは・・)
本日のにゃんこ。
また、ひっくりかえっていらっしゃる。
背中はサバトラだけど、茶色も入っているので、
性格はかなり三毛っぽいすもも嬢さん。
(前にいた三毛が「あんず」だったので「すもも」と命名したのです)
御年15歳。
「小粒フード」と、「お給仕」と、「添い寝」が欠かせない。
わたしが出かける支度をしていると、たちまち察して
「やあお! やあお!」と不満の声をあげてつきまとう。
このごろは前日にカバンを出しただけで察知してしまい、
ふくれっつらでじいいいっとにらんでいる。
留守をするとき、置き餌のできないにゃんこは困る。
はいはい、ばあやは、しばらくどこにも行きませんから。
(明け方に頭をひっかくのはやめていただきたいです)