閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

「黑猫三五郎」中国語版

2016-06-22 23:21:00 | サンゴロウ&テール

前にちょっとお知らせした中国語版「黑猫三五郎」5巻セットの

完成品が届きました。

(前の記事は→こちら )

 

サイズはちょっと小さいだけなのですが、 

 

ペーパーバックなので、かーなーりー薄い!

これ、本文のページ数は、原本とほぼ同じです。
紙が薄いのね。
片手で5冊らくに持てる。保管に場所とらなくて、いいかも。 

表紙が、ちょっぴりキラキラの入った風合いのある紙で、
(昔々、うちのふすまの紙がこんなだったかな)
なかなか品の良い感じに仕上がっています。
なんだか、ぎりぎりでデザインが変更になったりしてたので、
だいじょうぶかな?と思っていましたが、だいじょうぶでした。

 

 

そして、横組み。

 

 

目次だけ縦組み。どういうわけか。

で、本文はぜんぜん読めないんですけども、
絵を見れば、原本のどのあたりかわかるので、
「ああ、あれが、こうなるのか」という楽しみ方ができます。
(わたしは外国の文字を見るのが大好き)

イカマルがサンゴロウを「親分」と呼ぶところは
「老大」となっていて、ほう、と思います。
(中国語の老は、必ずしも年寄りの意味ではないんですよね) 

ぱらぱらめくっていたら、「黄狸猫」というのが出てきました。
『黒い海賊船』の最初のほうです。
たぬきねこ??
えー、そんなもん書いたっけ?
と、いくら考えても思い出せず、原本をひっぱり出してみたら、
「赤毛の船乗り」であった。
なぜあれがこうなるのかは不明。

(黄狸猫っていえば、アタゴオルのヒデヨシを連想するのですが、
「狸猫」をグーグル翻訳にかけると「ベンガルヤマネコ」と出てくるぞ…) 


ついでに、クイズ。

以下は、『黒い海賊船』の中で、サンゴロウが
イカマルに言っているせりふですが、
それぞれ、どのシーンで、何と言ってるのでしょうか?
わかった人はメッセージかメールくださいね。 

1 工作第一。

2 別担心。 

3 干得漂亮。 

 

<6月24日追記>

綾さんから回答いただきました。

1 工作第一 = 「仕事がさきだ」 p.46

3 干得漂亮 =「上できだ」 p.116

おみごと正解!
(賞金は出ません。ごめんなさい) 

2は、惜し~い。
p.58の「よけいなお世話だ」は「多管闲事」だそうです。
(管の次の文字は出ないかな…繁体では門がまえに月みたいな字) 

<さらに追記>

kiraraさん、ご名答!

2 別担心=(心配するな) p.101

でした。Don't worry. 

わざわざ中国語辞典をひいていただいて、申し訳ないです。
怠惰な閑猫は、グーグル翻訳の「手書き入力」が頼みの綱(笑)
あ、ライフブイは「救生圏」というんですって。

他にも考えてくださったみなさま、ありがとうございました。

***

<黒ねこサンゴロウ中国語版の関連記事>

「ハナ」2016.6.24


「イカマル」2016.8.10


「夢の港」2017.5.12

 

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照り降り

2016-06-22 20:52:36 | 日々

梅雨時に雨は降らないと困る。
うちにはないけれど、近隣には田んぼがたくさんあるし、
そういう景色を通りすがりにただ眺めているだけでも、
農業にはどれほど水が大切かということがよくわかる。

そして、降りすぎてもまた困る。
ほどほどに、という選択が、人間にはできない。

照るのも、降るのも、風が吹くのも、地が揺れるのも、何もかも、
地球全体の尺度からすれば「ほどほど」なのかもしれないが、
すみずみのちっちゃい人間のことまでは配慮してもらえない。
人間は、なんて柔らかくて、無防備で、無力な生き物なんだろう。
火星や金星に観測衛星が飛んでいくような時代になっても、
相変わらず、日照りのときは涙を流し、寒さの夏はおろおろ歩き、
てるてるぼうずをこしらえたり、「久しぶりの洗濯日和」に喜んだり、
ちっちゃくいっしょうけんめいに暮らしている。 

 

 

ナンテンのつぼみに水玉。

 

 

こちらが葉っぱ。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

三角の植物レンズ。

 

 
 

 

 


 

通路にはみだしたアジサイの花を切る。
切らないと伸びすぎてしまうから、惜しまず枝ごとばさばさと切る。
葉の裏に、小さい小さいカタツムリの子どもがいた。
アジサイとカタツムリって、6月の絵にはよくあるけれど、
実際にはそんなにアジサイにいるものではない。
写真を撮るのに、せっかくだから、お花の上にのってもらいましょうと、
移動させようとしたとたん、ぽろっ、と落ちてしまった。
殻が5ミリほどしかないから、地面に落ちたら最後、
目を皿のようにしても見つかるものではない。

「目を皿のようにする」という表現が凄いと思う。
「どんぐりまなこ」どころではない。皿ですよ、皿。
うちにある一番小さいのでも直径9センチはある。

アンデルセンの童話「火打ち箱」に、お宝の番をする犬が出てくる。
一度読んだら忘れられないキャラクターだ。
1匹目の目玉は、茶碗ぐらい。
2匹目の目玉は、水車ぐらい。
3匹目の目玉ときたら、なんと教会の円塔ぐらい!
(というのは直径15メートルだそうです)
この犬たち、最後に婚礼の祝いの席にも招かれるんだけど、
直径15メートルの目玉を2つ、ぐりぐりさせた犬が
ゲストとしてテーブルについている光景というのは、
絵にしても映像にしても、見る人を納得させられるとは到底思えない。
だけど、言葉のワンダーランドでは、これがちゃんと成り立ってしまう。
「ありえねー」とかいって笑いながら聞けばよいのです。
面白かっただろうな、アンデルセンおじさんに「おはなし」を
してもらった子どもたちは。 

と、話がそれましたが、
このあいだ、Mがメジロの巣にいるヒナの画像を見せてくれた。
ちょうど親鳥が餌を持ってきたところで、何か丸いものをくわえている。
拡大してみたら、カタツムリだった。
くちばしの大きさから考えて、直径およそ5ミリくらい。
小さくて殻もまだ柔らかいカタツムリは、この時期、メジロだけでなく
いろいろな鳥の餌になるのだろう。
ご存じのとおり、カタツムリは足が遅いし、護身用の武器も持たない。
だから、みつからないよう葉の裏にいる。
危険を感じると、ぽろっと落ちて身を守る。
よくできている。

(以上、カタツムリの写真を撮り損ねた長い言い訳)

 

本日のにゃんこ。
最近はウラちゃんネタばっかりなので、
たまには真鈴先生にも登場していただきましょう。
 

え、っと。先生、何ですか、それは。
空飛ぶ円盤を捕獲したところ?

 

 

ではないらしい(笑)




本日の鳥さん

 

モノクロでよくわかりませんが、たぶんウグイス。

(「庭のうぐいす」っていうお酒のキャップだから!)
 

 

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