閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

イカマル

2016-08-10 21:07:13 | サンゴロウ&テール

中国語版の『黑猫三五郎』で、イカマルの名前は、
中国語でスルメイカ(?)を意味する語に「丸」がついている、
らしいのですが、
(パソコンで字が出ないので、上の画像をごらんください)

お友達のご主人で、中国語が堪能な方に見ていただいたところ、
これは「イカのおだんご」という意味になる、とか。

なるほどー。
イカマルの「マル」は、「麻呂」から変化した「まる」で、
「牛若丸」のように男子の名につける接尾辞というものである…
なぁんて、わたしも念のため古語辞典ひいたくらいですから、
これはわからなくても無理はない。 

そして、イカマル君のおでこの「ぶち」や、シャツのドット柄が、
お団子模様に見えなくもないので、つじつまが合ってしまうんだな。
中華料理にイカのミンチを丸めて揚げたようなお料理ありますよね。
そうか。イカマル、きみは「イカだんご」だったのか。
(いちど納得してしまうと、もう「イカだんご」にしか見えない!)

ちなみに、辞書によると、この接尾辞「丸」は、男子だけでなく
動物、刀、船の名にもつける、 とのことで、そういえば
源頼光の剣にも「膝丸」というのがあったし、
巌谷小波のおとぎ話の『こがね丸』は犬の名前だ。

だけど、動物でも、馬は別格のようで、鬼鹿毛とか白雪とか、
昔から「丸」はつかないらしい。
犬は家来=ヒトの男子に準ずる扱いなのかもしれない。
客船や漁船は今も「丸」だけど、近代の戦艦や巡視船は「丸」ではない。
「丸」がつくと、フレンドリーな印象になって駄目な気がする。
そして、船以外の乗り物(自動車、汽車、飛行機など)は「号」だ。

自動車ができるころには、もう「丸」は時代遅れになっていて、
明治以降、「豪」「剛」「強」にも通じる「号」をつけるようになった。
というようなことを閑猫は勝手に想像するのですが、どうでしょうか。

(話がどんどんそれていきます。スミマセン。
剣の名前については、他にも書きたいことがあるので、
「謎」のカテゴリで、いずれまた)

 

コメント
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