閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

まだかな

2016-05-13 18:31:39 | 日々

巣箱の中でゴハン待ちしているシジュウカラの子ども。

この巣箱はアトリエのロフトの窓の外にとりつけてあり、
こちら側はガラスなので、そーっとのぞくと中が見えるのです。
(実際はガラスが曇っててあまりよく見えませんが…)

Mの記録では、孵化したのが4月28日らしいので、
きょうで15日。
外からでもピーピー声が聞こえるようになり、巣立ちも近そうなので、
一回だけ!のぞいてみたところ。 

生まれてすぐは裸で目もあかず、ちょっとグロテスクですが、
もうふんわり羽も生えそろい、可愛いヒヨコになってました。
全部で7羽くらいかな。
巣箱の中でぴょんぴょんと元気に跳ねたりしています。

 

あ、おかあさんきた!
ゴハンきた!

(ゴハンが何かは聞かないでね…)

 

 

 

親鳥は、ヒナが小さいうちは、目立たぬようコッソリ出入りしているけれど、
巣立ちが近づくにつれて、警戒レベルが上がる。
巣箱に近づく敵だけでなく、周辺一帯、近くのやぶ、地面なども
厳しくチェックするようになる。
きょうは草むらにヘビでもいたのか、ずいぶん長いこと騒いでいた。



シジュウカラの胸の黒いラインは、くっきり目立つ模様だけど、
こういう環境では意外と目立たない、ということがわかる。 

すぐ下を通る猫は、しょっちゅう「ジャジャジャッ!」とおこられている。
人も、上を向くとおこられるので、なるべくうつむいて、
立ち止まらないように、すすすっと通る。 

この巣箱にシジュウカラが入ったのは今年が初めて。
人家の巣箱を利用しておきながら、ヤマガラより警戒心が強く、
たいそうやかましい。 

(カメラを向けるのは、大きな目玉でじっとにらむのと同じことになり、
親鳥にはストレスになるので、ほんとはよくない。
わかったわかった、ごめんごめん。
あたしゃ敵じゃないよ、大家だよっ!) 

 

<追記>

この記事を書いた翌日の夕方までは声がしていましたが、
翌々日の夜には、もう巣箱はカラッポになっていたそうです。
全員巣立っていったようで、まずはめでたい。 

 

 

本日の「いいね!」


お母さんライオンと赤ちゃんライオン

この飼育員さんがすごいです。南アフリカ。

 

Part of the Pride: My Life Among the Big Cats of Africa

Kevin Richardson 

St Martins Pr (2009)

 

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5月のサラダ

2016-05-11 23:05:24 | 日々

いただきもの。春のサラダ。

じゃがいも、にんじん、そら豆、モロッコいんげん、グリンピース。
塩ゆでして、食べやすい大きさに切り、そら豆は皮をむく。
全部あわせてマヨネーズであえる。
とてもきれいなサラダ。
玉ねぎのような刺激性のものは入っていないので、
全体にまるい優しい感じの味です。

マヨネーズの作り方も教わったので、忘れないうちに。

卵黄・マスタード・塩少々をよく混ぜる。
完全にとろとろになったら、サラダ油(キャノーラ)を
たらたらと少しずつ加えては混ぜる。
好みでオリーブ油を入れてもよい。
最後にレモン汁を入れ、もうちょい混ぜて、出来上がり。

(これで合ってる?)

そういえばうちにも電動のハンドミキサーあるのに、
ちっとも使ってなかった。
こんど使おう。
自家製マヨネーズは塩の量が自由になるのが良いところ。 

 

 

こちらも、いただきもの。珍しく「大物」の羽。

 

 

 

これが一番長くて、14センチくらい。

 

 

ダウンに近いフェザー。
これでも10センチ以上はある。

 

 

 

なんとなく「白鳥の湖」みたいなイメージですが、
白鳥は日本では野生で繁殖していませんので…(笑)
アオサギまたはダイサギ、というのが鳥の巣博士の見立て。

鳥は産卵期になると体温が上がり、卵をあたためやすいように
おなかの羽毛が抜けたり(抱卵斑)、自分で抜いたりするそうで、
それがまとまって落ちていたのではないか、
というのは閑猫の推理。

 

 

本日の「いいね!」


Anatomy of Plants (1680)

イギリスの植物学者Nehemiah Grew (1641-1712)による植物の構造図。
この頃、すでに顕微鏡があったとはいえ、
これをぜんぶ手で描いたというのがすごい。


De Materia Medica

こちらは16世紀の薬草学の本。
イタリアの植物画家Gherardo Cibo (1512~1600)によるイラストレーション。
のどかな背景がいいですね。 

 

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くらげ

2016-05-10 20:47:04 | 日々

乗り換え駅で、ホームから階段を下りる途中、
横を忙しげに追い越していった人のリュックに
ニットのカーディガンをひっかけられた。

とっさに手を伸ばし、ひっかかった糸をはずすことができた。
あと半秒でも遅れたら、切れていたかもしれない。
リュックの主は何も気づかず、そのまま行ってしまった。

15センチほど伸びてしまった糸を、裏に引きこんで隠し、
目立たないようにして一日過ごした。
帰ってから、一時間くらいかけて鈎針で直したけれど、
編み目が不揃いになって、完全に元通りにはならない。

この半年で、二度目。
電車で出かけることは少ないので、
これはかなりの高確率といえるのではないだろうか。

前回は、バックパッカーみたいなお兄さんの大きいリュック。
そのときは薄手のウールで、びょーんと伸びてしまい、
あとで見たらばっちり穴も開いていて、繕いようもなく、
惜しいけれど捨てるしかなかった。
今回は健康そうな年輩のご婦人のカラフルな花柄リュック。
サイドポケットのファスナーのつまみにやられたようだ。

人ごみでひらひらしたものを着て、くらげのように無防備に
ふわふわ歩いてるのがいけない。
町なかでは、木苺のとげにひっかかったり、すすきの葉で
指を切ったりする心配はないから、油断してしまうらしい。
道はどこまでも平らで、石ころもなければ穴ぼこもないし、
階段の幅はそろって、角は直角で、手すりまでついている。
あまりにも安全そうなので、つい気が緩んでぼーっとする。

くらげって、ふわふわと何の苦労もないみたいに見えるけれど、
「さっきすれ違った鯛のひれにひっかけられちゃって」なんて
ぼやいてる奴、けっこういるかもしれない。
と、くらげの気持ちが急にわかった気がするのだった。 

リュックの主を猛然と追いかけて、ひっつかまえ、
「ちょっとアンタ! これどうしてくれるのよ!」と凄んで、
最寄りのデパートで十倍くらいの値段のものを弁償させる、
というのも、一度くらいはやってみたいものだけど、
くらげのエネルギーでは実行はおぼつかないので、
考えるだけにしておきましょう。
 

さて、電車を乗り換えて、向かった先はというと、

こういうとこや、

 

 

こういうとこや、

 

 

こういうとこ。
仲むつまじいカルガモさんが可愛い。

 

いや、ほんとの目的は、鰻重…じゃなくて…

こちらでございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

25日までやっています。
どうぞお気軽にお立ち寄りください。 

さんしんギャラリー善 

 

 

本日の「いいね!」


猫の写真家

こんど真似してみよう。
(うちの猫にカメラつけてみようっていうんじゃありません。
猫になった「つもり」で低ーい位置から撮ったらどうかなって)

 

↑ (追記)
「閑猫写真と同じじゃん」とMに言われました。
妙に親近感をおぼえたのは、そうだったのか。 

 

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探検・その2

2016-05-09 11:45:57 | 日々

で、どこから渡りましょうか。

 

 

 

まあこのへんでしょうね。
(いちおう長靴はいてきた人)

 

 

祠の裏側から、そーっと接近してみます。
石の小山の上にのっかっているらしい。

 


 

 

あのー、ごめんくださーい。

 

 

あら、お留守だ。空き家か。

文字も印も一切刻まれていないので、よくわかりませんが、
(風化して読めなくなった、というほど古くはない気がする。
石の角が丸くなっていないので)
たぶん、誰かのお墓とかではなく、 このくぼみの中に
神仏をまつっていたのではないでしょうか。

ということは、かつてはここも集落の一部だったのかな。

 

しっかりした長い石垣。
このあたり、他の場所には炭焼き窯の跡もあるけれど、
これは、あきらかに石垣として作られたもの。
川の流れと垂直に(=東西方向に)こういうのが何段もある。
中には両手で持てそうな石もあるけれど、相当大きな石もある。
ひとりの人間がコツコツやってもできることではないと思う。
複数の、あるいは数世代にわたる作業。 

 



しかし、なんでこんな薄暗い杉林の中に、わざわざ石垣を…?

いやいや、杉が植えられたのはせいぜい昭和、それも戦後のこと。
その前は、 明るい川沿いの棚田、あるいは段々畑だったのでしょう。

 

おやあ、むこうに、何やら大きなものが。

 

 

おとなの背丈より高い、苔むした大岩。
4つに割れております。

 

 

 

裏側から見たところ。

このへんの山には、大昔の火山活動で飛んできたと言われる岩が
あちこちにごろごろしており、これもそのひとつなのでしょう。


木を伐り、草を刈り、耕して田畑を作る。
伐った木は建材や燃料に。
刈った草は家畜の飼料や肥料に。
掘り起こした石はひとつひとつ積んで石垣に。
ここが畑だったとしたら、この岩はすごく邪魔だけど、
残っているのは、大きすぎて動かせなかったからか、
(当時はまだ割れていなかったかもしれない)
あるいは、何かの信仰の対象だった、とか?
しめ縄でも巻いてあったら似合いそうですが。

 

地元のお年寄りにでも聞けば、もっと詳しいことがわかるはずですが、
まずはいろいろ想像してみるのも楽しい。
川をさかのぼっていくと、どのあたりまで石垣が続いているのか、
気になるけれど、今回はエプロンに長靴で来ているので(笑)
探検隊はこのあたりで引き返すことに。

 

いかにも何か棲んでいたような、小ぎれいな穴。
わたしの背丈が十分の一だったら、ここは良いおうちになりそう。

人工林というのは、そもそも植生のバリエーションに乏しい場所だ。
その上、鹿が増えたので、ちょっと何か生えても、ただちに食われてしまう。
かつては川沿いでフキが採れたので、どうかなと思って来てみたのだけれど、
そっちは完全に空振りでありました。 

 

 

本日の「いいね!」


マクベス

マイケル・ファスベンダーとマリオン・コティヤール!
これは見たい。

 

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探検・その1

2016-05-08 13:33:37 | 日々

タニウツギ。色の濃いのと薄いのがある。

 

 

 

風が強く、あらゆるものが揺れるのでピント合わない。
(風がなくても合わないことが多いけどね…)

 

 

巨大化するタイムスリップシダも、若葉の頃は可愛らしい。

 

 

この先っぽの微妙な感じが。

 

 

ちょっときれいなところをみつけたので、探検にまいります。

 

 

 

 

 

川の向うは植林地。

 

 

 

 

こっち側は自然林なので、明るさがまったく違う。 

 

 

 

常時これくらい水量があれば、小規模な水力発電ができそう。

 

 

おお、これは、なかなかみごとな…

 

 

イワタバコ壁ではないか!
7月後半になったら、花を見にまた来ましょう。 

しかし、この石垣。
自然石だけど、あきらかに人が積んだものだ。
人家はひとつもない山の杉林の中に、なぜ石垣が?

 

 

 

そして、向う岸には、ぽつんと何やら怪しげな祠が!
よーし、行ってみる。

(次回につづく) 

 

 

本日の「いいね!」


水たまり大好き

可愛いぃぃっ! 参加したい!

 

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花束

2016-05-06 23:49:07 | 日々

「目つぶって!」と言って、「はい」とくれたMのおみやげ。

隣町の観光花畑は、昨日でおしまいになり、きょうは、
おおぜい人が出て一斉に刈り取りをしていたので、
残ったのをもらってきた、とのこと。
毎年、3月のアフリカキンセンカとネモフィラから始まって、
ヤグルマギクとポピーで終わる。
片付けたあとは、耕して、田んぼになります。

 

 

ケシの花びらといえばサリンジャー、と思った人はお友達。

 

 

 

マルバウツギが咲き始めた。

 

 

午後の日のあたる木に、アオスジアゲハが5匹くらいきて、
忙しく飛び回っては蜜を吸っている。
こういうモノは本来は苦手なのですが、あまりにも近くに来て、
あまりにもきれいだったので、思わず撮ってしまいました。
でも、あんまり拡大しないでおこう。

 

本日の「いいね!」


植物発電

日本じゅうの水田が発電所も兼ねればずいぶん心強いけど。
オリンピックより宇宙開発より、こういうことを先に考えるべき。

 

もひとつおまけ。

インスタント氷

アイス・ナイン@カート・ヴォネガット!?
と思った人はお友達(…笑)
 

 

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グリンピース

2016-05-04 18:15:08 | 日々

5月の海に漕ぎだす舟である。

 

 

ぴかぴかのお豆さんたち。

 

 

コメツブツメクサ。
早口言葉みたいな名前。 

 

 

ひょろひょろと細く長くのびて地面を這う。

 

 

本体も可愛いのだけれど、影が面白い。

 

 

 

 

 

 

こんなのがあると小一時間は飽きずに遊んでおります。

 

 

本日の「いいね!」


Kubrick Season

キューブリック監督が特に好きというわけではありませんが、
このプロモはよく出来てる。

 

本日の「ビックリ!」 


「士農工商」の身分制度は存在しなかった

えー、そうなの?
「存在しなかった」にビックリではなくて、
それが1990年代になって「わかった」ということ、
わかってもずーっと訂正されなかったということが、驚き。
他にも嘘を教えられたのでは…と疑い深くなってしまう。

ついでに…

日本の国旗と国歌は法律で定められているのに、
「日本」という国名の正しい読み方は決まっていない。
ということをいまごろ知って、それもビックリ。
「ニホン」でも「ニッポン」でもどっちでもいいんですと。
そういえばあいまいなまま慣例で使い分けてきた気がする。
自分の国の名前が「どっちでもいい」って、
よーく考えてみたら奇妙な話じゃないでしょうか。
もう公式名称は「JAPAN」みたいになっているけど、
ジャパンでいいの?

 

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目撃

2016-05-01 12:02:07 | 日々

お天気の良い午前中に、

 

 

家の裏をコソコソと歩いて行くきなこを目撃した。

他の猫ならいつものことだけど、きなちゃんだから珍しい。
あわててカメラ持ってきて証拠写真撮った。

 

 

 

裏庭の物置の屋根で、草をはんでおりますが、

 

 

草の葉が舌にひっついて、

 

 

 

食べにくぅい。

 

 

 

ちょっとのんびり。
でも、誰か来ないか気にしながら。

(30分後にはもう部屋に戻っていました。早いよ)

 

 

本日の「?」

小学2年生の国語ドリル。
3つめを間違えた。
「ニャーニャー」と書かねばならんのだった!
ひらがなでは「にゃあ」なのに、「ニャア」では×って、どういうこと。 
(じつはその前に、「ネコ」と書くべきかどうか迷った閑猫)

この例文、字数は整っていないけれど、
要素がなんとなく短歌みたいですね。
ガラスの皿に並べるドイツ菓子って、いったい何だろうかと、
例によってそっちのほうが気になってしまうのでした。
バウムクーヘン、ではないよなあ。 

 

 

おまけ >時鳥さん

そのつもりで見れば「ね」の字に見え…ないですね、ぜんぜん。

 

 

やっぱり「の」の字のほうが得意。

 

 

崩し字は読めない(笑)

 

2匹いると、いろいろできるみたいです。→ねこフォント

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