心十二にわかれれば
あすとも知らぬ夢半ば
世界に違わぬ意味合いを
持つと言えばワカダンナが
ラフな着こなしさっと用なし
夢に遅れて見えてくるもの
扉の向こうに光る珠の様な
目の様な猿の様な藻の様な
夜な夜な現れる怪人21面相の
様子がおかしくなれば真昼の嘘
それひとつつけば終わる覚醒
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誰かが購ってくれるから
白い街のなか
僕らは笑って暮らしてゆける
そっとマッチを擦ってまた
ボォーと浮かび上がる街の輪郭に
一瞥をくれる
どうしてもさんざめく記憶の合間で
呼吸をしつつ天を仰ぎ見て
一息つく微かな本能 . . . 本文を読む