明日には見ることはないと頼りなく浮かんだ君の寂しい笑顔
螺旋状の思い出を降っていけばまたどこかで君に逢える
もう、どこにも見えないや
もう一度会えるはずだった君を選ぶことのない未来の駅前に置き去りにした
忘れてもいいはずのあの日の途切れそうな記憶を肩からぶら提げている
忘れがたいあの時の笑顔が今でも僕の胸にある
引いては満ちる潮のように
時折鳴き出す鵺のように
銀河を渡る霧笛のように . . . 本文を読む
突き刺したこの痛みを
夢見た未来の後先を
地球の裏側で泣き喚く
失墜した孤独の数々を後目に
支離滅裂な妄想に踊らされていたあの頃の日々を思い出した
社会の踊り場で夕焼けの講義を聴いていたら
いつの間にか明けた空に投げキッスをする君がいた
恋した
. . . 本文を読む
今宵、男は舞い踊り
ビルの谷間を舞い踊り
不埒な姿で舞い踊り
狂おしい月に舞い踊る
四つん這いになったあなたを
饐えた果実を
アルコホルを
滲んだ床布を
妖しく萌え出づる華のように
今宵、女は舞い踊り
街のまにまに舞い踊り
不埒な姿で舞い踊り
狂おしい月に舞い踊り
. . . 本文を読む
悲しみを悲しみきらずに何が出来よう?
喜びを喜びとして私は先へ進めないのか?
切なさを切なさに変えて歩めるのか?
パズルの向こうで踊る夜
絶え間なく論理構造にキスをした
朝の向こうに落とした夜
とめどなく世界構造に寄り添う
ありふれた夜に踊るパズルのピース
絶え間なく世界の名詞を弄んだ
吸っては舐める言葉の行為を広げゆく
喜びを喜びきらずに何が出来よう?
切なさを切 . . . 本文を読む