ここ数年、無沙汰続きの友人から意外な反応が寄せられた。昨日の小ブログを読んでメールを送って来たのにも驚いたが、内容にはさらに驚かされた。
彼の奥さんの行動が私の指摘と符号しているとのこと。以前は家にとじこもっていたのに、去年の秋頃から友達とボランティア・グループに入り,海外旅行に連れ立って行くなど妙に活動的になったとか。子育てから開放されて今まで出来なかったことを始めたのだと考えていたのだが、最近、食事の手抜きが目立ち始め、態度が横柄になって来たという。
よその夫婦のことなど私が関知するところではないが、ブログに書いた手前、知らぬふりも出来ず、不幸な事態を招かないための鉄則を補足しておきたい。
問題の本質は、自分が先に死ぬと思い込んでいる男性が多すぎることだ。平均寿命は、確かに女性の方が数歳長寿だが、あくまでも統計数値。妻が先に逝き、自分が一人残される場合を思い描いて見たらいい。そうすれば、外で仕事をして稼いで来たのだから、隠居して楽をしたいとは思わなくなるに違いない。
現役時代から家事の手伝いをし、夫婦共同体をスムーズに維持するように心掛けておけば、リタイア後も心安らかに暮らせるというものである。これは、自分自身の反省でもあるが、夫の方に妻以上の意識転換が必要だと思う。人格を尊重する社会の最少構成単位としての夫婦関係を維持できないなら、会社生活も同様に失格だと自戒することが肝要だろう。