プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★次期政権の宿題:モラルハザード

2006-08-08 09:13:21 | 日記・エッセイ・コラム

 学校給食の費用を払わない親が増え出し、教師が手分けして集金に回っているとか。経済支援中心の少子化対策は愚策だと繰り返してきた私の懸念が的中した。 

 朝食を食べないで登校する児童に、少子化対策上、有効だとして食事を提供すればどうなるか、結果は容易に予測出来たはず。朝食費と給食費は別だと考えるのは、お役所的発想に過ぎない。朝早く起きて食事の準備を整え、働きに出る親と手抜きをする親を同一視する愚かさが招来した必然的な結果だ。

 また、最近、病院の医療費を支払わない患者が急増しているとか。医療費だけでなく、NHKの視聴料や年金保険料の滞納も社会現象化している。更には、子供が本を万引きしたり、貸し出し図書への落書きや切り取り等の被害も増えているという。いずれも別々の事象のようだが、背景は同根に思える。

 公金の横領や無駄遣い等、市民の善意を裏切る行為があとを絶たず、公務員は責任をとらない。社保庁の保険料不正免除や行方不明処理などは、年金制度自体を崩壊させる最悪の事件だ。それでも、社会的な制裁を受けなくて済むとなると、一般国民のモラルが低下しても不思議ではない。馬鹿な宰相が、会社もいろいろとか、天下りも職業選択の自由だなどと愚かな発言を平気でするから、無責任体質が国全体に蔓延してきたと思わずにいられない。