数多くのドラマを生んだ第88回高校野球全国選手権大会は、早稲田実業高校の優勝で幕を閉じた。駒大苫小牧の夏3連覇は成らなかったが、最後まで全力で戦ったひたむきなプレーに感動した。
メディアは、両チームの健闘を称え、隠されたエピソードを披露して他局との差別化を図ることに懸命だが、意図が余りにも露骨過ぎると反感を招くのが世の常。今朝は、早々にテレビのスイッチを切った。
優勝チームに焦点があたるのは当然だが、今年は地方大会も含め参加校は4112。最後まで敗戦を経験しなかったのが早実1校だけ。勝利は誰もが望むものだし、自信につながる貴重な財産だ。 だが、敗戦に学ぶものも沢山あるはずだ。地方予選で敗れようと、甲子園で散ろうと、夢を持って白球を追い続け、汗した厳しい練習から得たものをこれからの人生に活かして欲しい。
”雲は湧き 光溢れて 天高く 純白の球 今日ぞ飛ぶ 若人よ いざ まなじりは 歓呼にこたえ いさぎよし 微笑む希望 ああ栄冠は君に輝く”
改めて、大会歌「栄冠は君に輝く」(作詞:加賀大介 作曲:古関裕而)の歌詞を読み返してみた。メロディをつけずに詩を朗読すると、頭の中でプレーする選手達の姿が躍動し広がり、実にすがすがしい気分にさせてくれる。