「ライティング・ダイエット」、或いは「レコーディング・ダイエット」が若い女性の間で評判を呼んでいるとか。記録することで減量する手法だが、日記をつけるのと同じで何も新しい概念ではない。
どこが”独創的なアプローチ”なのかと疑うが、ダイエット願望を利用して、専門家が横文字のネーミングを付けるとビジネスとして成立するから不思議だ。記録をつけることで、自分を客観視出来ることは誰でも知っている。が、続けることが難しいことも知っている。
一方、三日坊主で終わらせないための道具もある。GPSを利用したランニング時計や、東海道五十三次を踏破するソフト搭載の万歩計等は、運動を続けるためのモチベーション維持ツールだが、その結果を管理するシステムが登場した。NTT東日本とタニタが始めたサービスで興味深いものだ。
仕組みは、無線通信機能付きの体組成計とひかり回線を接続し、体成分測定(体重や体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量等)のデータを自動的に蓄積するもの。自分で記録する手間が不要で、体組成計に乗るだけで、パソコン画面で健康状態を把握できる。入会金や利用料が必要だが、IT時代に相応しい健康管理ツールと言えよう。
私は、手書きでランニング・ダイアリーをつけていたが、2年前から雑誌「ランナーズ」がweb上で無料提供している「練習日誌」を利用し始めた。体成分測定は、フィットネス・ジムで年4回受けて紙ベースで保存している。いずれにせよ、継続する意思は道具ではないと言えそうだ。