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★ウイズ・コロナの旅②石山寺

2020-06-19 07:50:30 | 旅行記
 石山寺は、紫式部が源氏物語の構想を練ったことで知られ、多くの文学ファンが訪れるが、いまは自粛モードなので、紫式部展の会場も閑散としていた。

 お目当ては、勅封秘仏として、33年に一度、及び、新天皇ご即位の翌年にのみ開扉される、ご本尊の「如意輪観世音菩薩」で、3月18日から6月30日までの期間限定で公開された。

 緊急事態宣言で気を揉んでいたが、この機会を逃すと、二度と見る機会が無く、意を決して実現した。

 さて、石山寺は、西国三十三カ所観音霊場の第13番札所で、重厚感に満ちた本堂は、天然記念物の珪灰石の上に建っている。ご詠歌には「後の世を 願うこころは かろくとも ほとけの誓い おもき石山」とある。

 第1番札所は、熊野古道巡りで立ち寄る那智の滝近くの青岸渡寺で、京都観光で必ず足を運ぶ清水寺は、第16番札所にあたる。

 全国各地の霊場が、信仰よりも歴史遺産として観光客を呼ぶのが、良いのかどうか分かり兼ねるが、教科書で学んだ石山寺縁起絵巻のゆかりの地を訪ね、歴史の襞に触れたような不思議な感慨を覚えた。