プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★東京マラソンの課題

2007-02-21 09:57:02 | スポーツ

 多くのランナーに生涯の記憶に残る感動と思い出を深く刻み込んでくれた「東京マラソン」。途中棄権の憂き目に遭った私にもマラソンの奥深い魅力を再認識させてくれた。ついては、今後、さらなる充実を願って半人前のランナーの立場からの課題を述べたい。

 一つ目は、ランナーのマナーについてである。当日は、生憎の雨風の悪条件ではあったが、世界陸上の選考会を兼ねた日本陸連公認大会であれば、最低限のマナーやルールを心得ておくべきだ。先ずは、スタートラインで待つ間、傘をさしているランナーが随分目についた。周りの人に雨しずくがかかっても平気顔では走る資格はない。大抵の人はポンチョをかぶっていたが、中にはランニング・ウエアだけのツワモノもいただけに、傘を持っていたのでは恥ずかしい。

 また、雨でトイレが混雑したこともあるだろうが、スタート直後にある鉄道高架下で一斉に放尿する男性ランナーの姿が。女性陣からは「サイテー!」とか「信じられなーい!」と、大ブーイングを浴びせられていたが、見苦しかった。海外レースでは先ずお目にかからない光景だ。

 二つ目は、大会スポンサーが配ったポンチョ。私は、透明なビニール製で上半身だけを覆う物を持参したが、会場で配られた大型ポンチョは膝まですっぽり隠れ、防水・防寒的には私の物より上等だった。ポンチョの上からゼッケンを着装することを心得ているランナーも見たが、殆んどの人は無頓着だった。ゼッケンのルールを知らないのは、フェアウエーでティアップするのと同じ違反行為だ。ちなみに、ラジオやCDのイヤホンをしていたランナーもいたが、厳密にはこれもルール違反のはず。

 首都マラソンを定着させ、外国からのランナーを多く迎えたいなら、主催者側も参加者自身もマナーやルールを守らないと外国から笑われることになると懸念する。


★「第1回東京マラソン」無念のリタイア!

2007-02-20 11:03:17 | スポーツ

 2Epsn0006_4 007年2月18日午前9時10分、記念すべき第1回東京マラソンの号砲が鳴り響いた。世界陸上大阪大会の選考会を兼ねる大会とあって、国内外のトップアスリートと市民ランナーが一緒に首都を駆け抜ける。市民ランナーにとっては、夢のような大会だけにいつも以上に気合が入ろうというものだ。

 スタート時点の気温は5度、冷たい雨風が容赦なく体に襲いかかる悪条件のなか、総勢30,872人のランナーが都庁前を走り出した。大群衆が歓声をあげて動き出した感じで、沿道に詰め掛けた人たちや、ホテルやビルの窓やベランダからの応援に応えるランナーの声がウエーブとなり高層ビル群の谷間にこだました。

 私には、スタート前から嫌な予感があったが、制限時間が7時間だけに現実になろうとは思わなかった。25キロ地点で、突然、左腰から力が抜けて立ち止まった。痙攣とか筋肉痛ではなく、力がすーっと抜けて体が動かなくなったのだ。今まで経験したことがない不気味な感触だった。まだまだ走りたい気持ちなのに、体が言うことをきかなかった。Epsn0002_4 無念の涙が雨に消えた。

Epsn0005_2  翌日、雷門(27キロ地点)から吾妻橋までコース沿いに歩き、日の出桟橋まで遊覧船でマラソンコースを水上から辿ってみた。どうしても、完走したかった首都大会。半分だけしか走れなかったが、雑踏と車列だけの銀座通りが、お祭り一色の街に変貌していた。無機質なマンモス都市が、人間臭さを取り戻した瞬間を見たようで新鮮な感動を覚えた。こうして私の東京マラソンは終わりを告げた。1万人を超すボランティアに感謝!!


★各県の首長は宮崎に学べ!

2007-02-16 10:03:08 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日15日、宮崎県知事が議会デビューした模様を地元テレビは、CM無しで完全生中継。60席ある議場の傍聴席に溢れて、別室のテレビ画面で所信表明演説に聴き入った人たちから「感動した」とのコメントが多く聞かれたとか。

 タレント知事誕生でマスコミは連日、面白おかしく話題づくりをして来たが、この間の経済効果だけでも測り知れない。それ以上に、県民はもとより各政党や全国自治体からも注目を浴びたことは、今後の行政面で緊張感を持ち続けるためのパワーにもなる。

 マスコミには、選挙戦当時の演説より迫力を欠いたとの批判や、陰のマニフェストを作ったと称する人物が登場したりと、注目される人物にはつき物の風評が飛び交い出した。副知事の人事にまで口を出す中央キー局の低レベルの見識に辟易する。

 東国原知事には、「変えにゃぁいかん!」と、県民に向かって約束した政策をひとつ一つ着実に結実させて行くことで、他自治体の首長が安穏としていられない模範となって欲しいと願っている。権力とは無縁な首長を応援するため、今年の12月9日に開催される「国際青島太平洋マラソン大会」に夫婦揃って参加したいと思う。


★経営者もワーキングプア?

2007-02-13 10:05:06 | 日記・エッセイ・コラム

 「働けど働けどなお わが暮らし楽にならざり じっと手を見る」と、100年近く前に詠んだ歌人がいた。格差社会のことを詠んだものではなかったが、「ワーキングプア」といった訳の分からぬ造語が登場すると、現代を皮肉っているように響く。

 ワーキングプアとは、働いても報われない派遣社員やパート労働者を指すのかと思っていたら、高名な金融コンサルタントが昨日の某紙に、とんでもないエッセイを書いていた。

 概要は、「格差問題を議論するとき、労働者にスポットを当てているが大事な論点を見落としている。経営者は孤独で責任も重く、雇用保険ももらえない、給与も減額される。労働者は上司を悪者にして文句を言えるが、経営者は大変だ」というものだ。途中を省略するが、「共産主義、社会主義は、美しい理想と理念を持っていたにも拘らず、大失敗してしまった。そして国民全体をプアにしてしまった。リアルなビジネス現場を知った上で政策を立案しないと、国民全体が大変な目に遭う」(原文引用)と結んでいる。

 勿論、中小企業主や自営業者を意識してのことだが、資本主義社会においては、「経営者=強者、労働者=弱者」との基本的な構図は否定出来ない。経営者には、責任の重さ以上に、仕事のやりがいという金銭で評価出来ない別の喜びがあるはずだ。氏の主張が間違っているとは言わないが、小泉政権のブレーンを務めた人の言葉だけに、妙に心にひっかかった。


★好事魔多し!

2007-02-12 09:45:19 | 日記・エッセイ・コラム

 待望の「第1回東京マラソン大会」まで1週間をきった。各方面に話題を投げかけてきただけに、今回はいつもにまして気持ちの高ぶりが抑えられない。

 例年ならこの時期、外を走る機会は殆んど無いのだが、暖冬のおかげで1月中に3回の2時間走をこなした。2月に入り、疲れをぬくために中2日おきの練習計画をたてて、体調も万全の状態に仕上がって来ていた矢先、ミスを犯した。”好事魔多し”というが、ランニング中に転倒し、6日間も休養事態が続いている。

 遊歩道を走ってきた自転車を避けた拍子に、前を走っていた妻にぶつかりそうになり、歩幅を狭めた途端、前のめりに。とっさに地面に両手をつき横転したので、顔や胸を打たなかったが左ひざと腰に打撲と擦過傷を負ってしまった。さいわい、左ひざの傷と打撲は3日後には気にならなくなったが、腰のほうが寝返りをうつと今なお痛みが残る。

 自分なりの準備はすべてしたので、良い休養と言いたいところだが、内心おだやかではない。いろいろな問題点を抱えながらも開催にこぎつけた大会関係者に感謝し、当日はしっかり走りたいと、はやる心を抑えている。