プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★東京マラソン迫る!

2007-02-10 10:46:13 | スポーツ

 Epsn0016_1 「第1回東京マラソン大会」まで、あと1週間。東京の友人から「品川駅前で大会の垂れ幕を見た」とのメールが届き、金沢の走友からは「激励会をしようか」との電話が入った。周囲の好意に乗せられ、いつになくテンションが高まってきた。

 そんな矢先、昨夕のテレビニュースで「東京マラソンのせいで浅草が”陸の孤島”化」とのテロップが流れた。コース上の浅草雷門付近で折り返す際、Uターンではなく、三角形を描くように道路を迂回するコース設計になっている。そのため、三角形に囲まれるエリアの人達は、交通規制で身動き出来ないというわけだ。2万5千人のランナーが全員通過するまで、街が封鎖され商売にならず、緊急事態発生時の措置を住民は不安がっているとのことだった。

 首都圏での市民マラソンの開催には、交通渋滞や混雑等の諸問題が必然的につきまとう。半年以上前に申込みを締め切った時点で9万人を超える申込みがあったと噂されるほど、注目された大会だ。今頃になって、地元住民から不満が噴出するようでは、地方から高い遠征費をかけて参加するランナーは堪らない。

 地方都市のマラソン大会では、県外からの参加者が数百人程度ですら経済効果を喜び歓迎される。久米島マラソンや隠岐の島マラソンに出場した際、予期せぬ「遠来賞」を頂戴し、感激したものだ。東京では計算の単位が一桁も二桁も異なるらしい。格差は、所得や雇用だけではなく、人の心や考え方にも芽ばえ始めた気がして寂しい。


★柳沢発言で見えた少子化問題の本質

2007-02-08 09:49:13 | 日記・エッセイ・コラム

 柳沢大臣の国会答弁を聞いていて、ふと気の毒になった。一旦、口から発した言葉は元へは戻らないが、その後の展開をみていると政争の具に利用されているようで、見苦しい。

 今回の問題発言を通して、皮肉にも「少子化対策」の本質が浮かび上がって来たことを真摯に受け止める方が建設的な議論を展開できると思う。出生率を1.26だとか1.29だと掲げて、年金支給率がどうなるかといった試算が出されたこと自体が「少子化問題」を非人間的な問題として扱っていることを証明している。

 少子化やむなしの立場にたてば、年金制度の組み立て方は全く別の解が出てくるはずだ。民主党が提案しながら引っ込めた「年金制度の一元化」構想を再度、検討して欲しい。共済年金と厚生年金の統合だけではなく、国民年金を含めて年金制度を一本にすべきだ。

 日本国民はすべて最低保障として国から一定額の年金を支給されることにし、企業年金や個人年金で、個別に上積みする方式にすれば制度が極めてシンプルで公平になる。年金原資や消費税率をどうするかは技術論でしかない。現在受給中の人達とのバランス論から統一出来ないというなら、平均寿命見合いで将来受給予定額を精算する方法だってある。

 年金制度の基本理念を確立すれば、官僚は解決する知恵と能力を備えている。大改革には苦痛はつき物であり、要は、政府が基本構想として不退転の決意を示すことが出来るかどうかにかかっている。それが出来ないなら、憲法改正は実現不可能だと断言する。


★聞け、国民の声!

2007-02-05 10:14:23 | 日記・エッセイ・コラム

 柳沢大臣の発言問題がどう影響するか注目された愛知県知事・北九州市長選。マスコミや評論家のコメントは、安倍内閣に逆風との判断が圧倒的だ。今後の国会運営や参院選に向けて、与党・野党の攻防もいっそう激しさを増すに違いない。

 大臣の発言が不適切なことは衆目の一致するところだが、もう少し深層のメカニズムを分析すべきだ。”子供を産む機械”は表現の問題だが、政府が進める経済的な支援中心の「少子化対策」そのものが無機質ではないのか。なぜなら、少子化対策の根っこにあるものは、国家財政の困窮化であり破綻だからだ。

 少子化によって、労働人口が減少し税収が目減りすると、財政が悪化し、年金・医療を始めとした社会保障制度が維持出来なくなる。その為には、女性に子供を産んで貰うしかないと説くスタンスは、もう既に女性を財政再建の道具に見立てているに等しい。

 大臣の失言は、政策そのものが生産性(出産)を高めることが主眼だから、何の抵抗も無く発した言葉だと理解すれば、表現の不適切さを議論すること自体が滑稽に思えてくる。両選挙の投票率が高かったことを安倍総理には、国民が本当に血が通った政治を待望していることを直訴したのだと真摯に受け止めてもらいたい。


★早春賦

2007-02-03 10:24:14 | 日記・エッセイ・コラム

Epsn0029 首里城近辺を散策していたら、民家の庭に桜の花が咲いているのを見つけた。まだ満開には早いが、本土では梅の開花がニュースになる時期だけに一足早い春に心浮き立つものを感じた。 歓会門では、琉球王朝時代の行進の様子を模した武者行列やシーサーが陳列され、華やいだ雰囲気だ。今年は暖冬で過ごし易い金沢だが、やはりこの時期の沖縄は魅力的だ。 Epsn0017_1 Epsn0006_3

 紺碧の海と珊瑚、そして真っ青な空が沖縄の代名詞のように思われているが、”事実は小説よりも奇なり”で、年間降水量は、鹿児島県に次いで2番目に多いし、晴天率は下位から数えた方が早い。それでも本土の人たちを惹き付けてやまないのは、沖縄が持つ気候・風土がかもし出す温かさのような気がする。Epsn0019 今回は、三重城や円覚寺、王陵等を歩き回った。いずれも主要な観光名所ではないが、奥深い琉球王朝の歴史に接すると、訪れる度に魅力を増す。風土だけでなく、Foodも満喫出来るので、これからも毎年、訪れるに違いない。