オバマとエイアーズ

これまで労働者階級の白人に人気のなかったオバマ候補ですが、
経済が混迷を深めるにつれ、支持を集めつつあるようです。
McCain losing ground with working-class whites NPR

白人労働者階級は、高学歴の白人層より、黒人候補者に否定的な
見方をするという調査結果があります。
これを裏付けるかのように、彼らは、最初ヒラリー候補、次に
マケイン候補を支持していました。しかし、経済危機が深刻化
するにつれ、「オバマ、マケイン、どっちの候補が自分を
救ってくれそうか」に判断基準を移し始めた模様です。

ペンシルヴァニア州知事のエド・レンデル（民主党）は次の
ように言います。
Democratic Gov. Ed Rendell says a drowning man doesn't care
what color the person is who throws him a life preserver.
溺れる者は救命具を投げてくれる人の肌の色を気にしない。

一方共和党候のマケイン陣営は、オバマ候補と1960年代の
過激派組織、ウェザーメン（Weathermen）の創設者ウィリアム
エイアーズ（William Ayers）氏との関係をことさら強調させる
戦略に出ています。

過激化するオバマ氏への攻撃　AFP
http://www.afpbb.com/article/politics/2526717/3412496

オバマ候補とエイアーズ氏の関係についてはゲイル・コリンズの
コラムでも言及されていました。
Clearing the Ayers

ウェザーメンが過激な行動を取っていたのは60年代で、
この頃オバマ候補は8歳でした。
エイアーズは後に教育専門家となり、イリノイ大学の教授を務め、
97年にはシカゴ市の Citizen of the Yearを受賞。オバマ候補とは
ご近所さんで、オバマがイリノイ州上院議員に出馬した時
パーティを開き支援しました。

これがテロリストとの関係になるのかしら。

一つの報道では本当のことが解りません。いろんな報道に接して、
輪郭をつかむしかなさそうです。