海外旅行今昔

2016-01-03 13:48:29 | 日常


自分が子供だった頃、海外旅行に行ったことのある人は、
ごくごく少数でした。
観光で海外旅行することが許されていない時代、外貨持ち
出し制限なども過去にあったと、聞いています。
 
日本が豊かになって、海外旅行が自由化されても、海外旅行に
出かけられる人は、
一握りのお金持ちと芸能人でした。だから、
羨ましいとか、そういう感覚はありませんでしたねぇ。
別世界の出来事だと思っていたので。
 
 
本格的な海外団体旅行の先陣を切ったのは、たぶん農協観光
だと思います。40年ぐらい前、土地を持っていた農家の方々
は、高速道路用地等として土地を売却し、都市住民よりかなり
リッチでした。
 
次に海外旅行のブームを担ったのは、独身貴族と呼ばれる女性
たちです。大企業に正社員として入社し、自分のお給料をブラン
ド品や海外旅行に使っていた人々です。(男性は海外旅行より、
車にお金を使っていたような気がします)
 
21世紀に入り、GWや年末年始に海外へ出かける人々は、家族
連れが目立つようになりました。たぶん、(製造業以外の)企業
にお勤めの人、金融関係、公務員とその家族なのでしょう。
 
農協の方や、若い女性などは余り見かけません。
若い人は、非正規雇用が増えて、海外旅行どころではないのだと
思われます。
農村も疲弊して、そもそも団体旅行を組めるほどの人数が農村
にいません。
 
今のところ、飼い主とコロ子は、まだ海外に出かける余裕はある
ものの、飼い主は年間355日働いています。
もちろん、一日の労働が12時間を越えることは、ざらです。
飼い主は、昨日タイから帰って、家に荷物を置いた後、そそくさ
出社しました。
 
就寝時間以外の時間を労働にあてる人、結構います。
働くために、カフェインを飲んで起きている。他人事とは思えません。 
長時間労働のブラック企業に慣れっこになり、感覚が麻痺して
います。そういう職場しか、残されていませんから。
「過労死」が問題視された90年代は、日本の社会がまだ健全でした。 
 

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