小学校受験では「季節の問題」は必ず出題されますから、しっかりとご家庭でも行事をご家族で楽しんでくださいね。季節の行事は大切な『文化』ですから ・・・と、こんなことを言われ、不承不承で
鏡割り、豆まき、ひな祭り、端午の節句、七夕・・・とされたことは、ため息の出る思い出でしょうか?それとも、懐かしい思い出となっていますか?
もちろん、私としては、受験から数年経過した後も、いくつかの行事を楽しむ習慣が残っていればいいなあ、と思っています
何事も「落差が激しい」と辛いものです。日頃から、行事的なものには全く頓着していなかったご家庭が、急に「熱心に」行事に臨んでしまうと、次の年には嫌になる 意気込んで粉から月見団子を作って三宝の上に並べ、わざわざネットで調べた河川敷まで車等で出かけ、ススキをとって来て花瓶に生けて・・・などとやってしまったようなお家は、次の年には「満月を愛でることさえ忘れてしまった」なんてことになってしまいます。
お団子は買ってきて良し ススキはなくても良し
大事なことは、澄んだ秋の中空に出た満月を愛でること。どうぞ、本末転倒にならないように、「心地よい行事の楽しみ方」をしてくださいね
すでにご存知かもしれませんが・・・
昔の旧暦では、秋は「8月、9月、10月」でした。その真ん中の月「9月」なので「中秋」です。その旧暦の9月の、新月から数えて15日目が「十五夜」です。
どうして「秋にお月見なの?」と言えば・・・
ご承知の通り、夏は太陽が高く、冬は太陽が低い。軌道が高いのが夏、軌道が低いのが冬、です。それは、月の軌道でも同じことが言えるのですね。となれば、空の月を愛でるにしても、軌道の低すぎる冬では、月が見えない場合があるし、軌道の高い夏では、真上を見上げないといけなくなってしまったり
ちょうど良い軌道、高さが春と秋、というわけです。
ところが、春霞と言われるように、春は空がもやっとしている場合が多く、「秋でしょう」となりました。
今年の中秋の名月は、めずらしく10月に入ってから。10月1日です。
どうぞ、お天気に恵まれれば、お団子でも食べて、美しいお月様を楽しんでくださいね
ちょっと古いのですが、2015年9月、中秋の名月の日、六本木ヒルズの森タワーの屋上から撮った写真をご紹介しましょうね。