私が関西人であること、大阪生まれ、大阪育ちであることは、みなさまご存知のことですよね 夫も大阪人ですから、家の中では「大阪弁」で話しています。何せ、夫は大学から東京なので、すでに半世紀以上も関東暮らしなのに、どこでもいつでも関西弁のまま、です
関西出身者の中には、それほど大きな意図もなく関西弁を直さない人は少なくないとも思いますが、夫の場合は比較的「音感が悪い」ので、どんなに耳から常に標準語が入って来る環境にいても、幼年期に会得した「音としての関西弁」が残り、標準語の音に反応?感化!されることがなかったのだろうな、と思っています
私は、上の子が4歳になり、幼稚園が始まった時点で、子ども達相手には、標準語のイントネーションで話すようになりました。それは幼稚園のママ友からアドバイス?忠告!を受けたからです 奈良育ちのそのママ曰く、上のお子さんが年少さんの時「〇〇君のママ、変な言葉で話してる~
」と幼稚園で頻繁にからかわれ、そのたびに坊ちゃんが落ち込んでいた
という経験があって…
当時は、なるほどなあ…と思いました。きっと、からかった子ども達も「いじめることが目的」ではなく、単純に「あれ?ちょっと違う言葉に聞こえるぞ」と思っただけ、だったのでしょうね。その言葉を聞くたびに、感じたこと素直に口に出しただけ
でも、確かに、それが続いていけば、言われる側はだんだんと嫌な気分になっていく 不幸にも、もしかしたらそれが「いじめの種」に発展してしまうかもしれませんものね。なので、私も「種は蒔かない方が良い」と思いました。
そんなことで、私は普段の暮らしから「バイリンガル」になりました もともと、高校での2年間、弁論大会への準備では、常に標準語で発表をする練習をしていたので、標準語で話すことは苦ではなかったのです。(それに、音感も良い方ですし、はっはっは
)
・・・と、話しは意図せぬ方向に進みましたが、じつは今日は「群馬県、赤城山麓の宿泊施設」についてお話をしたかったので、そちらに話題を方向転換
関西育ちの私は、明石とか姫路とか、天橋立とか城崎温泉とか、吉野とか伊勢、等々、そういう関西圏の地名には「うんうん、わかるよ」と反応できますが、お恥ずかしながら、群馬県、山梨県、栃木県、茨城県、というような県には本当に不案内で… 首都圏からの距離感もありません
でも今回、急な夫からの誘いで「群馬県の赤城山」に行ってきました
そこは、夫が仕事で出会った方からたまたま紹介された宿とのことで、すでに夫は大学時代の友人達3人と9月に行っていて、いたく感動 次回は是非とも娘一家を誘って来よう
と思った、とのこと。それを実現させた1泊2日でした。
自分で言うのもおこがましいですが、まあ私は口も肥えている方だと思いますし、この歳ですからね。今までいろいろな旅館やホテル等に泊まった経験もあります。そんな私を「大満足させたところ、感動させたところ」をご紹介しますね
「珠雷山荘(しゅらいさんそう)」というのが、その施設の名前です。
ホテルというよりも、全サービス付きの貸別荘的なところ、と思ってもらえば良いでしょうか。
場所は、まさに赤城山麓。前橋市の中心からは20分程度。高崎からも1時間はかからないでしょうね。東京からだと、関越自動車道を通り、2時間半くらい。夫と私は車利用でしたが、娘一家は東京駅から新幹線で高崎駅へ 1時間もかからないと聞き、びっくり。そこで私達がピックアップ。
現地に到着したら、笑顔のスタッフがお出迎え 元は会社の厚生施設だったところを全リノベーション。珠雷山荘(しゅらいさんそう)そのものは1つの建物なのですが、「華の間」と「蕾の間」という二つに仕切られ、私達は「華の間」を利用しました。こちらの「華の間」の方がかなりリビングダイニングが広く、2つの寝室も和室ながら、低いベッドだからということで、夫も最初からこちらを気に入ったようでした。(蕾の方は和室にお布団を敷くタイプだそうで、私はどんなにこだわったお布団でも、結局、目が覚めると身体のあちこちが痛くなり、お布団は苦手なのです
)
案内されてリビングに入ると、夫が「リビングの広い『華の間』がお薦め」と言った理由がすぐにわかりました。本当にリビングダイニングが広くて、何て言うのでしょうか… いい感じ、なんです
そして、大きなスクリーンに映し出された紅葉の動画… そのリビングに入っただけで、あたたかい「気」に包まれたようで、それだけで癒されました。
後からチェックすると、紅葉の動画が映し出されていたスクリーンは天井への収納式。スクリーンが必要なければ収納してしまえば、もっと壁面が広がり、また違う感覚かもしれません。私達はリビングで過ごした時間は、ずっとスクリーンは出したままで、YouTubeで世界の紅葉や素敵な映像とBGMを流していました NetflixやゲームもOK。夫が前回行った時には、お友達はカラオケで盛り上がっていた、とか(むー…
)
ダイニングテーブルも椅子も、ソファも、ちょっとしたサイドテーブルも、ニクイほどセンスが良くて… スタッフから「暖炉も楽しんでください。着火剤が入っていますので、難しくなく火をおこしていただけます。追加分の薪は横にありますので」と説明を受け、娘が挑戦。すぐに暖かくなり、孫も初めて見る暖炉にワクワク。
夫が「コーヒーにでもする?」と言うので、私はいそいそと「どうだ、気が利くだろう」という表情で持参したパック式のコーヒーを出してきたら、夫は笑顔でそれを制止し、キッチンスペースに消えました。
戻ってくると、手にしているのは手動式のコーヒーミル、そしてとっても良い香りのコーヒー豆 これも施設に常時セッティングされているとのこと。私達は滞在中、何度もコーヒーをいただきました。コーヒーが苦手のお婿ちゃんは、これまたいくつも置かれている、この施設のオリジナルの「八女茶のティーバッグ」。これまでパッケージがオシャレなんですう…
窓からは青い空、紅葉した木々… 暖炉の火を眺め、孫の相手もしながら、おしゃべりとゆったりとした時間
お風呂とは別に、中庭的なところに建てられたプライベートサウナもあり、サウナの外のウッドデッキには、木樽の水風呂と2つのデッキチェア。サウナ好きのお婿ちゃんは、感動のあらし
それに、お庭には「たき火」の準備も出来ていて、暖炉同様、簡単に着火。夕食後はたき火を囲み、しみじみとおしゃべり。それが消えれば、満点の星 辺りに家々の電灯の明かりがないので、まるでプラネタリウム状態。
暖炉やたき火は「秋と冬」の楽しみかもしれませんが、夏はお庭で花火、のように、四季折々の楽しみ方はあるようです。
寝室は、和室が2部屋。先ほども書いたように、そこには低いベッドが各部屋に3つずつ。この寝心地たるや、天国でしたあ 夫も私もマットレスにはうるさい方で、各自、吟味して、好みに合わせたものを購入して使っているのですが、大真面目に、私はこの珠雷山荘のベッドを持ち帰りたい!と思うほど、安眠出来るマットレスでした
お食事も本当に美味しくてね 夫は前回、夕食には上州牛のすき焼きをお願いしたそうですが、今回はブランドポークのしゃぶしゃぶ。お鍋が「紙なべ」だったことにも感激
(じつは、私と夫はお互いの知人を介したお見合いで出会ったため、双方の両親が初めて会って、挨拶を交わす、という席を設けました。それが「紙なべの水炊き」で有名な大阪北新地の蘆月という料亭だったのです。結婚後41年、久しぶりにそれを思い出したのでした、ふふふ
)
朝食は和食で、ご飯が7時に炊き上がるようにセット済みになっていて、夕食後にスタッフが静かに冷蔵庫に用意してくださったセイロを、自分の気に入った時間に火にかけ、蒸し野菜に
夕食も朝食も、地元産の野菜満載で、出汁やポン酢にもこだわりがあって、おいしい。
それに、食事を終えれば、食器類は廊下に置かれた大きなコンテナボックスに入れるだけ。まさに、何から何まで、快適に過ごせるように、微に入り細に入り、考え抜かれた使用になっていて、本当に唸ってしまいました
今回は、2世代での利用でしたが、次回は夫婦ふたりでのんびるするもいいなあと思いましたし、お友達とワイワイとやるも良し、でしょうね
2部屋にベッドが6台ですが、エクストラのお布団もあるとのことで、和室もリビングも広いので、そこのところは臨機応変にお部屋をつかえるようです。
前回、夫と一緒に行ったお友達は、すでに高校時代の同窓生と「古希のお祝い会」と称して訪れ、ワインをたくさん持ち込み、リビングのプロジェクターを使ってカラオケ大会で盛り上がったとか。
夫は次回、仕事のオフサイトミーティングで使うことに決めたらしく… 確かに、使い方はいろいろだな、と思いました
みなさんご承知の通り、いつも笑顔の私ではあっても、性格的には何事も曖昧にはせず、辛口の意見もしっかりと持つ私ですが、今回のこの珠雷山荘「華の間」での滞在には大大満足でした
調べてみると、近くにはいろんな施設があります。馬事公苑というところでは馬に乗れたり、いろんなワンちゃんに会える施設があったり、広い公園の中のオシャレなカフェを楽しめたり… もちろん、赤城山山頂あたりの大沼、赤城神社の観光や、赤城山のトレッキングも出来て、楽しみ方は多彩の様です。
けれど、それぞれの季節「珠雷山荘でのんびりと、くつろぐことを目的にする」ということでも十分に楽しめるなあ、とも思いました
せっかくなのでみなさんにシェアしたく、すっかり長々と詳しくたくさん書いてしまいましたが、それでもまだまだ語り足りないほどです、はっはっは
本来ならば写真もたくさんアップして見ていただこうと思ったのですが、すべてに人が写っていて… 差し支えなさそうなものを2枚だけ。施設のURLを記載しますので、そちらでチェックしてみてくださいね!
珠雷山荘「華の間」 https://akagi-shuku.com/hotels/shurai-sanso/hananoma/
群馬県前橋市富士見町赤城山1841-1
あまりに褒めちぎったために「先生ったら、この施設の回し者」と思われるかもしれませんね
いえいえ、回し者ではありません 単に「気に入ったら、何でも人に勧めたくなる
」という大阪のオバチャンの真髄を発揮してしまいました、くくく。
だってね、私のお気に入りの銀座の東急プラザの近くにあるイタリアンも、最近すっかりハマっている「キノコの薬膳なべ」も、同じようにたくさん語れますよ ただね、食べることに関しては、ご一緒することは出来るでしょ?でも、お泊り…となるとなかなかそういう訳にはいかない…
だから、ついつい語りまくってしまいました。
前橋は、冬でも比較的雪が多くない、と聞きました。となれば、次回はもっと季節が進んでから、冬にも泊まってみようと思っています。
今回は、孫のために前橋の「るなぱあく」というレトロな遊園地でたっぷりと時間を過ごしたために、施設近くの公園の、これまた夫のお薦めのおしゃれなカフェには行けません。今度は、冬の景色を眺めながらコーヒーブレイクをしたあと、珠雷山荘のポカポカ暖炉を楽しみたいと思います