コーチkazuの「夢が実現!」 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/

コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

WIN WIN WIN

2019-02-07 07:00:11 | Weblog
近江商人の心得に
「三方良し」というものがあります。

「売り手良し」
「買い手良し」
「世間良し」
の三つの「良し」です。

売り手と買い手がともに満足し、
また社会貢献もできるのがよい商売であるということを言っています。

コーチングでも同じです。
自分にとっても良く、
相手にとっても良く、
その周りの関係者にとっても良い状態という意味で使います。

言い換えると
WIN WIN WIN
と言えるでしょう。
コーチングの際に
関係者の誰にとってもうまくいくことか否かを
事前に確認することが必要です。

相手が目標達成に強い決意をもったとしましょう。
すばらしいことです。
ところで、
その目標を達成することは、
関係者にとってもうまくいくことでしょうか?
その日標を達成するプロセスでの言動は、
関係者にとって不都合はないのでしょうか。

達成する目標の適切さは
目標設定のところで扱うことができます。
目標を達成する方法、
あるいは問題解決のための行動については。
意志を確認する場面で行うのが効果的です。

行動計画を決めていく際に、
ある行動が明らかに不都合があると確信した場合には、
そのことへの懸念を伝え、
検討するとよいでしょう。

基本的には意図が明確ならば、
方法は無限にあります。

あなたから見て不都合がないようでも、
本人に訊いて確認することです。

「この方法で進めていく上で、誰か関係者に不都合なことはありますか?」
「関係者の誰にとってもうまくいく方法ですか?」
という質問をされることで、
相手はいったん止まって事前検証をすることができます。

この習慣が身につくと、
つまらない軋轢や葛藤、
しなくてもいい失敗を避けることができるようになります。

もしも、相手に不都合なことがありえると言ったら、
計画を練り直すようにすすめます。

選択肢は少なくても3つ以上あるのですから、
無理はないはずです。

2人でブレーンストーミング

2019-02-06 06:26:56 | Weblog
問題解決の手法のひとつとして
「ブレーンストーミング」は、
お馴染みです。

ブレーンストーミングは、
自由な場でアイデアを出し合っていき、
出てきたアイデアを共通項でくくり、
グループ化しながら整理していく作業のことです。

このブレーンストーミングには以下の4つのルールがあります。
1 他のメンバーのアイデアを批判しないこと
2 自由に考えること
3 アイデアは多ければ多いほどよいということ
4 他のメンバーのアイデアに誘発され、さらに新しいアイデアを出すこと

人のアイデアに
自分のアイデアを乗せることは効果的です。
批判が加えられると、
アイデアを出す人はいなくなってしまいます。
人は批判されることは好まないからです。

コーチングのなかで、
二人でブレーンストーミングを行う場合も同じルールが必要です。

コーチは、
アイデアを引き出している最中は
一切批判しません。
自由な雰囲気づくりに努めます。

実行可能性は高いか?
本当にやるのか?
といった考えで自由さを制限しないようにします。
その中からベストな選択肢を選ぶときに、
実行可能性を検討すればよいのです。

質問例
「他にどんなやり方が考えられますか?」
「もっとも得意な方法は何ですか?」
「他の人がやっている方法で、取り入れられることはありますか?」
「まずは10項目の行動リストを作ってみませんか?」
「もっと簡単に取り組めることとしては何がありますか?」
「チームのメンバーにも手伝ってもらえるとしたら、
どんな新しいやり方があるでしょうか?」
「相手の立場に立って考えてみると、
どうしてほしいと思うでしょうか?」

選択肢を3つ以上出す

2019-02-05 06:12:28 | Weblog
コーチングで選択肢を模索する場合
選択肢は目安として3つ以上見つけましょう。

特にビジネスの場合は、
お互いに時間が充分にない状態のなかで行う場合が多いので、
現実的には
「信頼性のある選択肢を3つ以上引き出してから、
相手にベストなものを選択させる」という原則を持っていましょう。

そして3つ以上の選択肢から
ベストだと思えるものを選択するときに、
個人的に責任をとっている感覚を待ちやすくなるようです。

ここで選択肢を創造するための三つのコツを紹介します。
コツ1 3つに分けてみる(3つの流れ、3つのランク、3つのパターンなど)
コツ2 3つを集めてみる(3つの柱、3つをひとまとめ、3つの関係など)
コツ3 3つめを探してみる(2つめから3つめを見る、第3の目で見るなど)

相手が3つめの選択肢を生み出すときに困っていたら、
このコツがヒントになるかもしれません。

例えば、
「君の2つのアイデアは、
こちら側からの発想と顧客側からの発想から出ているようだが、
ユーザー側からの発想で何かアイデアは考えられないかな?」
というような感じで持ちかけてみることです。

選択肢の多さ

2019-02-04 06:38:09 | Weblog
選択肢の数と豊かさは比例します。

背水の陣という言葉がありますが、
自ら逃げる場所を断ち切って、
もうこれ以上負けられないという陣立てのことです。

リーダーシップをとっている人たちでも、
「私たちのプロジェクトに背水の陣で臨む覚悟が必要だ」
などというように使う人がいます。

人生にはこのように、
のるかそるか運命をかけて勝負するときがあるでしょう。
しかし、
決意の強さを示す場合にはよいですが、
選択の余地がなく、
これ以外に方法がないとしたら、
それは非常に貧しい状態です。

実は、
選択肢が多いということは豊かであるということです。
ひとつしか選ぶものがないとき、
私たちは被害者意識に陥りやすくなります。
それによって状態がかえって悪くなったときなどは、
自分には責任がないのだと
特に思いたがるものです。
被害者意識を持ってしまうと、
責任、つまり柔軟で効果的な対応をしていく能力を
自ら閉ざしてしまいます。

コーチングは潜在能力を解放させるものです。
そこでコーチングでは、
相手が目標を達成するため、
問題解決のための計画や方法を、
できるだけ多くの選択肢のなかから選ばせることが効果的だと考えます。
コーチは無限の選択肢が可能だとの認識のもとで、
相手からさまざまな選択肢を引き出す必要があるのです。

リソースをリストアップ

2019-02-01 06:31:13 | Weblog
自分が持っているリソースを
リストアップするということは効果的でしょう。
場合によっては
一切の評価をしないで
とにかくリストアップしていくことが重要です。
その過程での発見がとても重要だからです。

特に問題のなかに頭を突っ込んでいて、
視野が狭くなっている状態では、
自分の持っているリソースに目が向かなくなっています。
「自分はやれることのすべてをやっているのに・・・・」
と思い込んでいるかもしれません。

そこで頭を問題のなかから引っ張り出して、
一度視野を広げます。

鳥瞰的にものごとを見ると、
まだやれることがたくさんあることに気づくことがあります。

いずれにしても自分のリソースを公平に見ることを通して、
今の状態のなかで活用できるものを探す方向に意識が動いていきます。

リソースを発見するための質問によって、
相手は囚われている状態から解放されます。

「コーチングは、
人が最大限の成果を上げるための潜在能力を解放することです。
それはその人に教えるのではなく、
その人が自分で学ぶのを援助することです」

これは『インナーテニス』という本に載っている
ティモシー・ガルウェイの言葉です。

相手が自分で学び、
潜在能力を解放するように、
そのリソースに光を当てることは
コーチングの重要なプロセスになります。

リソースを発見するための質問例
「あなたを援助してくれる可能性があるのは誰ですか?」
「移動時間を活用する方法はありませんか?」
「その件について、一番詳しい人は誰ですか?」
「どんなツールがあれば仕事がはかどりますか?」
「それをするのに最適な場所はどこですか?」
「何か用意しておいたらよいものはありませんか?」
「社内での成功事例で、この問題にも応用できることは何かありますか?」
「これを成し遂げるために、
あなたの何を使ったらうまくいくと思いますか?」
などはいかがでしょうか。