ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

民主党マニフェスト: 医師不足には医学部定員5割増し

2009年07月28日 | 医療全般

今後、医師養成数が5割増しになるとすれば、研修医の数も5割増しとなり、大学病院や都会の有名病院だけでは研修医の受け皿が全然足りなくなる筈です。

地方の弱小病院であっても、充実した臨床研修ができる病院であれば、初期研修医や後期研修医が自然に多く集まって来るようになると思われます。

従って、これからは従来にも増して、病院の研修機能を高めることが重要となっていくと考えられます。

現状では、当直の翌日も終日働く36時間連続勤務が普通ですが、今後は医師の交代勤務制を含めた労働基準法の遵守が常識となっていくと思われます。また、女性医師が産休や育休を取得しても、周囲の医師が全く困らないような「女性医師の働きやすい勤務環境」を実現する必要があります。

****** 読売新聞、2009年7月27日

民主公約…医師不足には医学部定員5割増し

 医師不足対策では、医師の絶対数を増やすため、医学部定員を現状の1・5倍にすることを明示した。

 当面の対策としては、医師や看護師ら医療従事者を増やす努力をしている医療機関に対し、診療報酬を手厚くする。

(以下略)

(読売新聞、2009年7月27日)