ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

北棟(周産期センター)の建設工事現場

2013年03月03日 | 飯田下伊那地域の産科問題

建設中の北棟(周産期センター)の周囲をおおっていた囲いが取り払われて、建物の外観が見えるようになりました。ここに分娩室、NICU、産科病棟、産婦人科外来などが集約されます。

思えば、24年前の平成元年3月に生まれて初めてこの地にやって来た時には、近隣に知り合いはいないし、右も左もわからず、果たしてこれからこの地でうまくやっていけるかどうか?果たして患者さんが来てくださるかどうか?不安な気持ちでいっぱいでした。朽ちかけた事務室の一角を外来に改装し、手術室の物置に使っていた1室を分娩室に改装し、小児科病棟の1室の中の4床を産婦人科で間借りして、細々と産婦人科診療を始めました。全くゼロからの出発でした。

あれから24年、いつの間にか、この地に多くの一緒に働く仲間ができ、多くの患者さん方にも来ていただけるようになりました。最近では県内総分娩件数の一割弱を当科で取り扱い、婦人科の難しい症例も非常に多いです。日々、若い医師達とともに困難な症例と立ち向かって充実した日々を送ってます。

これからも多くの仲間たちと一致協力して、我々が理想とする産婦人科医療をこの地に実現できるように、チームで、一歩一歩、地道に頑張っていきたいと思います。

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