太陽が降りて来れないのは
忘れたい記憶を持ってくる星を
ふたたびあなたがたが
消そうとして殺すかもしれないからだ
あのときと同じことを
いや
あのときよりもっとひどいことを
あのときの記憶を消すために
あなたがたが
やるかもしれないからだよ
それほど
あれは
あなたがたにとって
つらいことなのだ
できるなら
癌細胞のように
摘出してしまいたい
あまりにもむごい記憶なのだ
二度とあってはならないことの
記憶を
摘出することなどできるはずがない
それなのに
あなたがたはそれを摘出しようとして
再び 同じことを
やってしまったのだよ
月に
今度は
月に
やってしまったのだ
もう二度とあってはならないことを
太陽にではなく
月にやってしまったのだ
もはやこれまで
もうだれも
あなたがたを待ってはくれない
一度目の失敗はまだ許せる
だがもう二度目は いけない
あなたがたはもう
二度と同じ失敗はできない
消したい記憶を
苦い林檎のように飲み込み
腹にその鉄を抱えながら
生きていきなさい
二度と逃げることは許さない
許さない
人間よ
われわれはもう
あなたがたの馬鹿を
許しはしないのだ