いやらしいことを
してはならぬ
愚か者の王冠を保つために
まことの人間の
努力の宝石を
盗んではならぬ
恥ずかしい自分の
過ちを隠すために
天使のほほえみを
かすめとってはならぬ
すべてを返しなさい
自分のものでないものは
すべて神に返すのだ
出てくるおまえの自分が
だるまのように
情けないものであっても
おまえが生きていく自分は
それしかない
逃げることはできない真実を
頭からかぶり
きしる叫びに自分をこすりながら
まことを生きてゆけ
もう人のものを
二度と盗んではならぬ
人のいやがることを
二度としてはならぬ