月の岩戸

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アルドラ・4

2017-05-29 04:15:36 | 詩集・瑠璃の籠

子供じみたことを
あやしいほど着飾るものは
虚仮だと思いなさい

子供じみた心のまま
大人になった大人の心を
諫めるために
子供のように素直な心を訴えることが
功を奏することもありますが
馬鹿というものはそれを利用して
自分を偽ることもあるのです

子供じみている自分の願いを
肯定するために
子供じみていることが美しく
正しいのだと決めつけてしまう
それですべてを支配しようとしてしまう
それこそが
子供じみたまま老いてしまった
大人の馬鹿というものです

自己存在というは
可逆的に進むことなどありはしない
常に進歩していく
何も勉強しない馬鹿でも
日々を経験していく中で
知識経験が増えていく
いつまでも
何も知らない子供のままでいることはできない

正しく自分を立て
一人前の大人として
責任というものを
瞳の中に燃やしていかねばならない
自分のやっていくことを
自分のこととして
正直に認めていく
麗しい大人にならなければ
あなたがたはいつまでも
老いた子供であり続ける

老いた子供とは何か
いつまでも神に甘えて
自分では何もしようとしない
愚かな人間のことです
人間ならばまだいいが
子供のままでいたいなどというわがままを
激しくやっていきすぎれば
人間以外のものにもなり果ててしまう

何もしないものは
生きていくために
常に他人に頼らねばならない
そのことをよいことと肯定するためには
すべてをさかさまにしなければならない
それゆえに永遠に罪を重ねていく

まだできることが小さい
子供のうちは
神も許して下さるが
もうよほど
できることが大きくなったら
甘えは通用しません

子供じみた自分を着飾り
人を馬鹿にしてはならない
おとなになりなさい




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