アルデバラン・６６

しらじらしい嘘をついて
見事に善人に化けたつもりでいるのか
未だ手をつけていない宿題が
おまえの足元で
ぶすぶすと燃えているというのに

魂の勉強をさぼって
高い人間になどなれるはずがない
おまえは
何もしていないみじめな自分を
奥に押し隠して
人まねで作った自分を演じているのだ
そして高い人間のふりをして
すべてをだまそうとしている

不思議なことがわかっている
聖者のような顔をし
幼稚なプライドを護衛している
その馬鹿さ加減が
おまえの尻からはみ出しているというのに
いつまでその糞芝居を続けるつもりだ

もうやめよ
もうそろそろ真実の朝が来る
嘘という嘘が
神の光に壊され
すべての人間の真実の姿が
あらわになる

逃げることはできない
本当の自分に帰り
やってこなかった宿題に
手をつけるのだ
馬鹿者よ