
No,20
ジョルジョーネ、「眠れるヴィーナス」、16世紀イタリア、盛期ルネサンス、ヴェネツィア派。
有名すぎる絵だが、ここでまた取り上げる。ジョルジョーネの絵は、レオナルドと師ベッリーニの影響から、もとはもっと静かでどこかさみしい感じがするが、これには、ティツイアーノの筆が入っているので、そのぶん暖かさを感じる。
ジョルジョーネへの、ティツィアーノの愛が、風景の中で横たわるヴィーナスを包んでいる。
ヴィーナスをテーマにした絵は、たくさん描かれているが、はっきり言って、ボッティチェリのヴィーナスを超えられた絵は、一枚もない。その中で、これは特に目立つ作品である。
見れば安らぎを感じる、美しい絵である。
人間が人間らしく表現していた芸術は、ルネサンスまでではないかと感じる、一枚の絵である。後期ルネサンス、古典主義、ロココ、新古典主義、印象派、ロマン主義、象徴主義と、芸術はだんだん、堅苦しくなり、概念的になり、果てに、キュビズムがでてくる。ここにいたって、芸術は人間性を破壊した。
風景の中で、静かに眠っているヴィーナスは、芸術の魂が、もはや眠って行くしかない時代に向かっていくという、表現なのかもしれない。
ジョルジョーネ、「眠れるヴィーナス」、16世紀イタリア、盛期ルネサンス、ヴェネツィア派。
有名すぎる絵だが、ここでまた取り上げる。ジョルジョーネの絵は、レオナルドと師ベッリーニの影響から、もとはもっと静かでどこかさみしい感じがするが、これには、ティツイアーノの筆が入っているので、そのぶん暖かさを感じる。
ジョルジョーネへの、ティツィアーノの愛が、風景の中で横たわるヴィーナスを包んでいる。
ヴィーナスをテーマにした絵は、たくさん描かれているが、はっきり言って、ボッティチェリのヴィーナスを超えられた絵は、一枚もない。その中で、これは特に目立つ作品である。
見れば安らぎを感じる、美しい絵である。
人間が人間らしく表現していた芸術は、ルネサンスまでではないかと感じる、一枚の絵である。後期ルネサンス、古典主義、ロココ、新古典主義、印象派、ロマン主義、象徴主義と、芸術はだんだん、堅苦しくなり、概念的になり、果てに、キュビズムがでてくる。ここにいたって、芸術は人間性を破壊した。
風景の中で、静かに眠っているヴィーナスは、芸術の魂が、もはや眠って行くしかない時代に向かっていくという、表現なのかもしれない。
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