結局
こわいこわいと言って
暗いところから出てこようとしないのが
馬鹿だ
狭いところに身を挟み
恐ろしいことから
身を守っているつもりで
矛盾する二つの心の間を
永遠に行ったり来たりしている
やっていることは
肝の中で煮込んだ
人の悪口を
鼻くそのようにまるめて
なすりあっているということだ
嫌なことになるのは嫌だから
その暗闇から
勇を賭して出て行こうとするやつを
全員でいじめて殺す
そんなことばかりやってきて
とうとう神が訪ねてきて
もう世界が明るくなると
教えてくれたというのに
馬鹿は嫌だと言って
追い返してしまった
もう二度と
来てはくれない
馬鹿は
こすれた闇の中から
自分で出てくる気になるまで
放っておかれる
もう誰も来てくれない
永遠にそのまま
放っておかれる
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